「項羽と劉邦 その愛と興亡 完全版」のストーリー

紀元前3世紀末。秦朝末期。暴政を極めて始皇帝の死後、陳勝呉広の乱に端を発し、天下は再び大乱の時代へ突入。そこに登場したのが項羽(レイ・ロウ)と劉邦(チャン・フォンイー)の二人の英雄だった。項羽は叔父の項梁将軍(ユエ・ハイ)と共に、亡楚の王孫である懐王(クー・パオミン)を擁立して楚の地で蜂起。彼に従うのは純心な美女、虞姫(ロザムンド・クァン)。一方、沛県(江蘇省)の無頼漢あがりの劉邦は、賢明な妻、呂雉(コン・リー)に支えられながら、上賊を率いて秦軍と戦っていたが、追撃を受けて、項羽の元に身を投じる。項羽と劉邦は義兄弟の契りを結んだ。呂雉のはそこで虞姫に初めて会う。鉅鹿の大決戦。項羽は秦軍を迎え撃つ。しかし、秦軍の別働隊が楚の都・彭城を襲い、呂雉と虞姫はからくも逃げる。命がけの逃避行の中、二人は姉妹の誓いを交わす。なんとか劉邦の軍にたどりついた二人だったが、好色な劉邦は虞姫に色目を使う。虞姫は項羽の元へ出発するが、秦軍に捕らえられ、都・咸陽の阿房宮に監禁された。項羽は秦軍を撃破するが、その間に劉邦は都を占領してしまう。項羽は怒り、軍師・范増(ラウ・シュン)の意見で鴻門で宴を開き、その席で劉邦を殺害しようとする。ところが狡猾な劉邦は、項羽をうまく取りなして難を逃れる。項羽は囚われの身の虞姫を救いに阿房宮へ。彼女が死んだと聞かされた彼は宮殿に火を放つが、実は地下牢で生きていると知ると単身業火の中へ。雄々しくも恋人を救い出す項羽の姿に感動し、恋心を抱く呂雉。秦は滅び、項羽は西楚覇王と名乗り、劉邦は漢王を命じられ、呂雉と老父母を人質にとられて僻地の蜀へ下った。さて、晴れて凱旋帰国した項羽は、国政をかえりみず、快楽にふける日々に入った。一方、劉邦は野望を捨てず、軍力を充実させ、希代の名参謀・張良(チン・シーチェ)や天才武人・韓信(トゥ・シャチオン)ら優れた人材の助けを得て、各地の諸侯と連携工作をとるなどして対外的にも活動し、反楚体制を固めた。やがて劉邦は項羽に宣戦。しかし圧倒的な兵力の差で項羽は劉邦を栄陽の戦いで撃破。劉邦は降伏、投降した。項羽は虞姫の懇願もあって、「鴻溝を境に戦いは行わず」という城下の盟を結んだ。しかし、劉邦は都・漢中に戻るや形成を立直し、韓信や、諸侯を味方につけ、大軍で反撃を開始。劉邦軍は楚へ帰郷する項羽軍を包囲。呂雉の機智で、楚国の捕虜たちは国の歌を歌わされた。楚軍の兵士たちは四方から聞こえる楚の歌を耳にして戦意喪失、項羽の命令も届かない。虞姫は大勢を知って、項羽の足手纏いになるよりはと、彼の剣をとって自害。項羽は28騎の最後の兵を率い、血路を開いて烏江へ。しかし楚国を望む川を渡ることなく、項羽は最後の決戦に挑む。満身に矢を浴びた項羽は虞姫野面影を抱きつつ、自決した。時に紀元前203年。享年31歳であった。

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