「金田一少年の事件簿2 殺戮のディープブルー」のストーリー
約1万年前の海底遺跡を売り物にした巨大リゾート”ディープブルー・アイランド”。そのオープン準備真っ最中の沖縄県・紺碧島に、美雪の先輩で藍沢国際海洋開発の令嬢である茜の依頼を受けた高校生探偵・はじめがやって来た。早速、彼は茜から「聖なる神殿を荒らす者はひとり残らず死に絶えるであろう」と書かれた”キングシーサー”と名乗る人物からの脅迫状を見せられるが、その直後、藍沢グループの博多支社で茜の次兄・浩一が殺され、東京本社でも爆破テロが発生する。事態を重く見た警察は紺碧島のホテルも危険だと判断しホテルから関係者を避難させるが、その混乱に紛れてキングシーサーを崇める狂信的なテロ・グループがホテルを占拠。会長で茜の父である秀一郎を初めとする藍沢一族と秘書の赤森、茜の元家庭教師・周防、考古学者の若林、そしてはじめたちが人質として囚われる。ホテルのアクアホールに監禁されたはじめたち。そこで更なる惨劇が発生し、茜の長兄・優と秘書の赤森が殺され、茜をかばって周防もテロリストに撃たれてしまう。だが、事件ははじめの名推理で周防がキングシーサー真犯人であることが判明する。幼い頃、身寄りのなかった周防は、秀一郎の親友で考古学者の那国教授に育てられていた。しかし、金儲けの為なら手段を選ばない秀一郎によって、リゾート開発に反対した那国は殺され、その時、全てを手に入れるには何より力が必要だと悟った周防は、秀一郎から全てを奪おうと一族に近づき今回の犯行を起こしたのである。だが、自分が犯人であることを認めた周防は地震によって起こった津波に飲み込まれ、海底遺跡の底に沈んでしまう。事件を解決したはじめは、秘かに周防と好き合っていた茜に「周防が茜をかばって撃たれたのは、彼の本当の気持ちからだと思う」と慰める。