「荒野の三悪人」のストーリー

南北戦争の終えた1865年、北軍騎兵少佐ジェフ・クラントン(ロバート・ライアン)はクァントレル襲撃隊を降伏させた。ファウラー探偵事務所のマシュー・ファウラー(ロバート・プレストン)はジェフから襲撃隊の引き渡しを受けて賞金にありつこうと、彼を買収にかかったが、正義のジェフは聞き入れず、降伏の時の約束通り襲撃隊を釈放し復員した。所がファウラーは、ジェフが3ヵ月前すでに復員し、襲撃隊を釈放する権限のないことを知った。ファウラーによってジェフは逮捕され、死刑を宣告されたが夫の所業を嫌うファウラーの妻リリー(クレア・トレヴァー)に助けられ、獣医バッチャー(ウォルター・ブレナン)らにキント無法地帯に案内された。そこでリリーに再会したジェフは元気を回復し、かつての襲撃隊を糾合してファウラーへの復讐を目指す悪漢団を組織した。ジェフの率いる襲撃は毎々成功しファウラー一味は破滅の寸前に追い詰められたが、次第にジェフの良心は麻痺し、今では無法者と少しも変るところがなかった。その頃リリーに横恋慕するリンゴの密告でジェフ一味の襲撃は失敗し、一味はリリーを密告者と誤解したので、ジェフは互いに信じ合っているリリー、バッチャー医、ボッブの4人で安住の地を求めて出発した。途中リリーをファウラーに奪われたが、すぐにリリーの奪還を計り、遂々宿敵ファウラーとリンゴを倒す事が出来た。4人は更正を誓い、リリーとジェフは正しい裁きを受けに北部へおもむいて行った。