- キネマ旬報WEB トップ
- 郡上一揆
- ストーリー
「郡上一揆」のストーリー
江戸時代宝暦年間(1754年)。出来高によって年貢を変える“検見取り”制度を実施しようとしていた美濃国郡上藩藩主・金森頼錦に対し、八幡城に駆けつけた120余の村々から3千人以上の農民が“検見取りお断り”を強訴した。これに驚いた国家老は、一度は農民の願いを聞くというお墨付きを渡しておきながら、しかし翌年には庄屋らに圧力をかけ強行策に出た。そこで、農民たちは江戸の藩邸へ直訴することを決意。その代表として、四郎左衛門や若い切れ者・喜四郎の他に、最近父親になったばかりの定次郎らが選ばれ出立した。ところが、裁定に結論が出ないまま時だけがいたずらに過ぎていき、漸く村へ帰った定次郎らを待っていたのは力ずくの検見取りだったのである。実力行使する藩と激突し、倒れていく農民たち。この事態に、定次郎らは死罪を覚悟して再び江戸へ赴き幕府へ箱訴する。宝暦8年、幕府は正式に訴状を受理。やがて、郡上幕閣に厳しい処罰が下り金森家はお取り潰しとなるが、定次郎たちも妻・かよらが見守る中、獄門の刑を受けるのであった。