「レンブラントへの贈り物」のストーリー

17世紀のアムステルダム。故郷レンデンから上京してきたレンブラント(クラウス・マリア・ブランダウアー)は、美術商のオイレンブルフ(フランク・ド・ラ・ペルソンヌ)の家に身を寄せながら絵を描き続け、時代の寵児となった。ある日、レンブラントはオイレンブルフから姪のサスキア(ヨハンナ・テール・ステーヘ)を紹介される。二人は恋に落ち、結婚。美しい妻の姿をキャンパスに焼き付けていくレンブラント。子宝には中々恵まれなかったが、ようやく長男も誕生。しかしサスキアは結核のために30歳の若さで死亡してしまい、レンブラントは絶望する。やがて、サスキア亡き後に息子を育ててくれていた乳母のヘルティエ(カロリーネ・ファン・ホウテン)が、レンブラントの愛人となった。だが家政婦のヘンドリッキエ(ロマーヌ・ボーランジェ)を雇い入れたことによりその均衡は崩れ、レンブラントはヘンドリッキエを事実上第二の妻とし、ヘルティエを解雇する。ヘンドリッキエは内縁の妻として、レンブラントの娘を出産。世間からの風当たりが強くなり、レンブラントの収入は激減、ついには破産に追い込まれる。しかしそれでもレンブラントは、古いキャンバスを引っ張り出し、愛するヘンドリッキエをモデルに絵を描き続けるのだった。