「ベッカムに恋して」のストーリー
ジェス(パーミンダ・ナーグラ)は、サッカーとベッカムを愛するインド系の少女。地元の女子サッカー・チームのエース・ストライカー、ジュールズ(キーラ・ナイトレイ)から誘われた彼女は、チームに入部。コーチのジョー(ジョナサン・リース・マイヤーズ)にも見込まれ、本格的なプレーイヤーへの一歩を踏み出した。ところが、伝統的なインドの慣習にあずかる母(シャヒーン・カーン)にそれがバレてしまい、サッカーを禁止される。しかしジェスは隠れてサッカーを続け、才能を開花させていく。彼女を心配したジョーは、ジェスの家を訪ね、才能をつぶなさいように両親を説得。だが若い頃にクリケットの選手だったジェスの父(アヌパム・カー)は、インド人という理由で差別されプレーができなかった苦い経験から反対を譲らなかった。そんな中、チームはドイツ遠征へ。家族に嘘をついて参加したジェスは、ジョーと惹かれ合って唇を重ねそうになる。それを見てしまったのは、ジョーに恋心を抱いていたジュールズ。少女2人の友情は崩れた。やがて、ジェスの姉(アーチー・パンジャビ)の結婚式の日がやってくるが、それは決勝戦の日と重なっていた。悲しそうに結婚式に参加しているジェスを見かねて、父は試合に行くことを許す。決勝戦のジェスは、ジュールズと見事なコンビネーションを見せ、2人はスカウトマンからアメリカでの奨学金付きの留学をオファーされる。空港のロビー。家族に囲まれたジェスは、ジョーとキスを交わし、ジュールズと幸福な気分で立っている。そんな彼女の向こうには、記者に囲まれたベッカムの姿があった。