「えびボクサー」のストーリー

イングランドの中部でパブを経営しているビル(ケヴィン・マクナリー)は、43歳のくたびれた中年男。かつてボクサーだった彼は、ある日、友人のアミッド(マドハヴ・シャルマ)から、カリブ海に生息する巨大えびを使って、人間対えびのボクシング試合を開いて金を儲けようと提案される。冴えない毎日から抜け出すため、ビルはミスターCという巨大えびを購入。彼は年若いアマチュア・ボクサーのスティーヴ(ペリー・フィッツパトリック)と、その恋人シャズ(ルイーズ・マーデンボロー)を連れてロンドンに向かい営業を始めるが、どのテレビ局もいい顔をしない。シャズは色仕掛けでプロデューサーに接近するが、逆に捨てられてしまう。お手上げ状態となった彼らは、アミッドに連絡して特別プレビューを開いてもらう。そしてテレビ局からの出演オファーをもらうことに成功。しかしミスターCに愛情を持つようになっていたビルは、見世物的なその番組に我慢できず中断させてしまう。そしてミスターCを、海へ帰してやることにするのだった。