「シャーロット・グレイ」のストーリー

看護婦のシャーロット・グレイ(ケイト・ブランシェット)は、汽車で出会ったリチャード(ジェームズ・フリート)に誘われたパーティーでパイロットのピーター(ルパート・ペンリー・ジョーンズ)と出会い、恋に落ちる。その折、リチャードからはフランスのレジスタンス運動に誘われる。その数週間後、ピーターは行方を失い、彼女はフランスへと向かう。そこで地元レジスタンスのリーダー・ジュリアン(ビリー・クラダップ)は、ユダヤ人の幼い兄弟を匿う父ルベード(マイケル・ガンボン)の元へ彼女を送る。指令をこなす中で多くの仲間を失い、ジュリアンもシャーロットも、誰も信じられなくなっていく。そしてある時、彼女の体を狙っていたルネック(アントン・レッサー)と役人が、ユダヤ系のルベードか子供達を引渡すように迫る。ジュリアンは父を引き渡すが、その後、兄弟も連行されてしまう。ジュリアンはルネックを殺し、シャーロットにここから逃げようと誘うが、彼女は断る。何かしなければいけない、と心に決めていたのだ。そして彼女は、収容所へ向かう列車に乗り込んだルベードに、「幼い兄弟の親から」として書いた手紙を託す。その後、死んだと思っていたピーターに再会するが、彼には別れを告げ、フランスへと赴くシャーロット。そこで再会したジュリアンに初めて自分の名を明かし、ふたりはきつく抱き締めあうのだった。