「ロード・オブ・ドッグ・タウン」のストーリー

1975年、カリフォルニア州ヴェニスビーチ。通称ドッグタウンと呼ばれている街で、ステイシー・ペラルタ(ジョン・ロビンソン)、ジェイ・アダムズ(エミール・ハーシュ)、トニー・アルヴァ(ヴィクター・ラサック)の3人の少年は、日々サーフィンやスケートボードに夢中になっていた。そんなある日、皆の溜り場になっているサーフ・ショップの経営者であるスキップ(ヒース・レジャー)は、新製品のボードを売るためにスケート・チームを結成することを思いつく。こうして”Z・BOYS“が誕生したが、そのメンバーに、真面目にアルバイトをしているステイシーは入れてもらえなかった。しかし、チームお披露目の全国競技会で、個人参加したステイシーはフリースタイルで優勝し、スキップに認められて晴れて”Z・BOYS“入りを果たす。やがて斬新なスケーティング・スタイルを見せる彼らにマスコミの注目が集まり、3人はスター選手になっていく。だがそれとは裏腹にシビアな現実が彼らを苛み、トニーは大物プロモーターのトッパー・バークス(ジョニー・ノックスヴィル)と契約して街を去る。ステイシーも大企業と契約。大人たちのエゴに利用されることを嫌ったジェイだけが街に残った。別々の道を歩む3人が久しぶりに顔を合わせたのは、77年の世界プロ選手権の会場だった。そしてまもなく、かつてスキップのサーフ・ショップで雑用係をしていたシド(マイケル・アンガラノ)が、脳腫瘍の手術を受けたことが分かる。見舞いに行ったシドの家で、また3人は顔を合わせ、一緒に空っぽのプールでスケートを滑るのだった。