「花田少年史 幽霊と秘密のトンネル」のストーリー
壮太(松田昴大)と山へ出かけた花田一路(須賀健太)は、猛スピードを出したトラックにぶつかってしまう。天国へ行こうとした一路を現世へ引き戻したのは、幽霊の聖子(安藤希)だった。その日以来、一路は幽霊が見えるようになる。一路の元に弁護士・沢井(北村一輝)の霊が現れ、自分は一路の父親で、父・大路郎(西村雅彦)に殺されたと言う。思い悩んだ一路は祖父・徳路郎(上田耕一)に、大路郎がなぜ漁師から嫌われているか尋ねる。以前漁師だった大路郎は、壮太の父・猛と乗った船が転覆し、足を挟まれた猛を見捨てて自力で戻ってきた。ショックを受ける一路を見かねた吉川の婆ちゃん(もたいまさこ)と聖子は、一路を過去へ連れて行く。まだ母・寿枝(篠原涼子)と大路郎が結婚する前、沢井は寿枝の父が亡くなり莫大な財産を相続するよう伝えにきた。借金を抱えた沢井は甘い言葉で寿枝に近づこうとするが、そこへ派手な女が沢井の子供を連れてくる。子供を邪魔そうに扱う沢井に、寿枝は自分が預かると言う。その子供こそ、聖子だった。聖子は二人の元で幸せな日々を過ごすのもつかの間、沢井に引き取られるが放置され病死。事故に遭った沢井は、寿枝と結婚した大路郎を逆恨みしながら息絶えた。そして猛が、必死に助けようとする大路郎に妻子を託した話を一路に聞かせる。一方その頃、大路郎は沢井に脅され、嵐の海の中船を出していた。徳路郎と一路は慌てて追いかけるが、一路が海に落ち、大路郎は助けようと飛び込む。二人を助けたのは、聖子だった。聖子は、一路に父母を大事にするよう頼み、沢井と共に地獄へ落ちようとする。漁師らに一路と大路郎は助けられ、彼らと和解、大路郎は再び漁師に戻る。