「神の左手 悪魔の右手」のストーリー

”人間の悪意を夢で予知する”という不思議な力があるソウ(小林翼)の見る悪夢は、現実の世界のどこかで本当に起こっていることらしい。そんなソウを姉のイズミ(渋谷飛鳥)だけは、信じてあげようとしていた。古びた洋館に、久保田光一郎(田口トモロヲ)は、娘モモ(清水萌々子)と二人で暮らしている。ベッドから動けないモモは、光一郎が描いてくれる絵本だけを楽しみにしていた。しかし、光一郎がモモにみせる絵本はあまりに残酷なものだった…イズミはソウの「捕まっている女の子を助けてあげて」という“予知能力”の言葉をたよりに、行方不明の女の子を探しているというヨシコ(前田愛)と共に、光一郎の家まで辿り着いていた。しかし光一郎が家に帰ってきてしまう。イズミとヨシコは隠れるが、ヨシコが探していた少女が死体となっているのを見つけ、音を立ててしまう。二人は光一郎に見つかって、磔にされる。モモは、不安と恐怖にさらされる。そんな中、どこからかソウの声が響き、やがて信じられないできごとが起こる。「我が左の手は、正しき者を蘇らせる神の左手。我が右の手は、悪しき者を滅ぼす悪魔の右手…」