「ザ・シューター 極大射程」のストーリー
アフリカの小国エリトリア。海兵隊の特殊部隊に所属する狙撃の名手ボブ・リー・スワガー(マーク・ウォールバーグ)は、相棒のドニーと岩山での偵察任務を遂行していた。そこへ武装車両の隊列が現れ銃撃戦がはじまる。応援を要請するが無線はつながらず、愛する妻を故郷に残してきたドニーが命を落としてしまう。それから3年、軍隊をリタイアしたスワガーは、世間との縁を切り、ワイオミングの山中で愛犬のサムとひっそり暮らしていた。そんなある日、名誉勲章に輝く退役軍人アイザック・ジョンソン大佐(ダニー・グローヴァー)がやってきた。大佐は、全米各地を遊説する大統領に対し暗殺の動きがあるため、880ヤードに渡って敷かれる警戒網の外から狙撃を行う可能性のある場所を特定してほしいという依頼に来たのだった。依頼を引き受けたスワガーは早速各地を検証、フィラデルフィアにある独立記念会館前の広場を割り出した。演説当日、スワガーは監視にあたり、アイザック大佐の指揮する部隊が犯人グループを取り押さえる手筈になっていた。演説がはじまり、極度の緊張の中、スワガーの監視スコープの中にライフルの先端が浮かび上がる。無線で突入の指示を出すが、ライフルは大統領に狙いをつけたまま微動だにしない。おかしいと思った瞬間、2発の銃声が響き渡る。1発は大統領に向かって、そしてもう1発は、スワガーの背後から彼に向かって放たれたのだった。しかも狙撃されたのは大統領ではなく、その隣にいたエチオピアの大司教だった。しかも、スワガーが狙撃犯だという証拠が続々と発見される。巨大な陰謀に巻き込まれたことを知ったスワガーは、非常線をくぐり抜け、独り立ち向かうことを決意する。