「口裂け女2」のストーリー

1970年代に日本中で大流行した「口裂け女」の噂。それは岐阜県で実際に起こった、幸せな一家を襲った悲惨な事件を発端に誕生したものだった。1970年代後半、岐阜県の平穏な田舎町。養鶏場を営んでいる沢田家には、三姉妹がいた。長女・雪枝(岩佐真悠子)は結婚を控えていた。次女・幸子(川村ゆきえ)は自立し、美容室で働いている。三女・真弓(飛鳥凛)は高校生で陸上部に所属し、活発な学生生活を送っていた。しかし、順風満帆なこの家族が、残虐な事件に巻き込まれる。雪枝の昔の恋人・鈴木が、雪枝に硫酸をかけようとしたのだ。しかし鈴木は雪枝と間違え、真弓に硫酸をかけてしまう。さらに鈴木は、半狂乱のままで一家に殺意を抱く。肉体的にも精神的にも傷を負った真弓を、雪枝と幸子は励ます。しかし真弓は心を閉ざし、1人孤独に陥る。そんな中、ある殺傷事件が起こる。岐阜県内某所の路上で、帰宅途中の女子高生2人が女にハサミで刺され、殺されたのだ。それから同様に、ハサミを持った女に襲われる事件が連続して発生する。そして死者13名、負傷者52名にのぼるその被害者は、真弓の通う高校の生徒や卒業生ばかりだった。