「冬の兵士」のストーリー

ベトナム戦争時の1971年、帰還兵たちが“Winter Soldier”(冬の兵士)という名称の証言集会を開いた。そこで彼らは、ベトナムで行われている残虐な殺戮の実態を告発し、戦争終結を訴えた。それにならい、2008年3月13日から16日までの4日間に渡り、ワシントンDC近郊の全米労働大学で、反戦イラク帰還兵の会(IVAW)の証言集会が開催された。約50人の帰還兵たちは、イラクで行われている無差別殺人、暴行などの実態を代わる代わる証言した。市民を誤って射殺した場合は、あらかじめ持って行っている武器やシャベルを死体の上に置き、武装勢力だったと言うような偽装工作のほか、想像を絶する非人道的な行為を具体的に証言し、さらに、それが組織的に強要されていることを訴え、イラクからの軍の撤退を求めた。しかしアメリカの大手マスコミは、この集会を取材も報道もしなかった。田保はテレビ局のディレクターの職を辞して、この集会を取材し、闇に葬られかけた帰還兵たちの証言を記録した。

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