「ソフトボーイ」のストーリー

進学、就職と誰もが思い悩む高校最後の夏。フランス料理のシェフを夢見るオニツカ(永山絢斗)も、自らの進路に思いを巡らせていた。そんなある日、幼なじみのノグチ(賀来賢人)が、満面の笑みを湛えて現れる。一緒にソフトボールで全国大会を目指そうというのだ。幼い頃からお調子者のノグチに振り回されっぱなしのオニツカは、不吉な予感を覚えるが、それが見事に的中。県内に男子ソフトボール部が一校もないことに気付いたノグチ。創部しさえすれば即、県代表となり、自動的に全国大会出場決定で間違いなく女子にモテる、という野望を熱く語り始める。そんなノグチに呆れて言葉もないオニツカ。とはいえ、彼の強引なペースに巻き込まれたまま、一緒になってなんとか9人のメンバーをかき集める。だが、全員ソフトボール未経験。そこにオニツカが密かに思いを寄せるクサナギ(波瑠)も女子マネージャーとして参加。元高校球児の澤山先生(大倉孝二)を顧問にソフトボール部はスタートした。しかし、チームはキャッチボールや素振りすらまともに出来ない素人集団。ソフトボールを舐めていた部員たちに、真夏の猛特訓が始まる。初めは不純な動機で参加した部員たちだったが、退屈な高校生活を送っていた彼らにとって、日々の練習は仲間と一緒になって真剣に物事に打ち込めるかけがえのないものとなっていく。そんな時、オニツカの元に憧れのシェフから招待状が。だが、その日付は全国大会開幕当日だった。将来の夢か、仲間との試合か……。オニツカが悩んで出した結論とは?そして彼らは、全国大会でキチンと試合ができるのだろうか??