「愛の勝利を ムッソリーニを愛した女」のストーリー
20世紀前半、イタリアに独裁政権を築き、歴史上ヒトラーと並び称される独裁者ベニート・ムッソリーニ(フィリッポ・ティーミ)。その陰には、イーダ(ジョヴァンナ・メッツォジョルノ)という一人の女性の存在があった。熱心な社会主義者だった若きムッソリーニと恋に落ちたイーダは、全財産を投げ打って彼の理想の実現のために尽くす。身も心もすべてを捧げたイーダは、やがて彼の子供を産む。だが、この時初めて、ムッソリーニがすでに家庭を持つ身だったことを知る。自分が彼の妻であり、息子がムッソリーニの長男であることを認めさせようとするイーダ。だが、イタリア国内でムッソリーニの支持率が急上昇していく過程で、彼女は危険人物として排除されようとしていた……。やがてファシストへと転向してゆくムッソリーニ。最愛の人から裏切られながらも人生を賭けて、信念を貫きとおすイーダの波乱に満ちた人生。歴史の闇に葬られた、愛の物語がいま明らかになる。