「フェイシング・アリ」のストーリー

“ボクシング界の神”と称され、3度の世界ヘビー級王座獲得など、名実ともに史上最強のボクサーとなったモハメド・アリ。なぜ彼は“神”とまで呼ばれるほどになったのか。本作では、全盛期の貴重な証言の数々や試合映像に加えて、ジョージ・フォアマン、ジョー・フレージャー、ラリー・ホームズ、レオン・スピンクス、ジョージ・シュバロ、ケン・ノートン、ヘンリー・クーパー、ロン・ライル、アーニー・シェーバース、アーニー・テレルといった、アリと対戦した10人のボクサーたちが当時の記憶を振り返り、彼に対する感謝の気持ちを語り尽くす。さらに、リング上だけでなく、ベトナム戦争徴兵拒否などアメリカ国家との戦いにおいても自分の信念を曲げず、邁進してゆく彼の姿も映し出される。最も輝かしい戦績を残せたであろう時期にライセンスを剥奪され、試合に出場できない状況に陥りながらも、時代にも周りにも流されず、自らの信念で道を切り開いてゆくその姿は見る者の心を震わせる。本作では、実際に対戦したボクサーからの視点でアリを捉えることで、メディアを通じて挑発的な発言やパフォーマンスを繰り返してきた人物とは異なる、ひとりのボクサーとしての姿を浮き彫りにする。大きな悩みを抱え、現役時代、そして引退後の人生を歩んできた10人のボクサーたちの言葉と、それぞれの物語が重なることで、世界を変えられると信じたアリの影響力を再確認する。

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