「摩天楼はバラ色に」のストーリー
現代のメトロボリス、ニューヨーク。実業界での成功を夢見て田舎からやって来た若者ブラントリー(マイケル・J・フォックス)は、まず、自分の手で仕事探しに掛かった。彼の親戚に当たる人物を頼って、27の関連会社をもつ巨大コングロマリット、ペンロープ・コーポレーションに足を踏み入れる彼。フォスターの熱意に押されて、叔父で社長のプレスコット(リチャード・ジョーダン)は、彼にメイル・ボーイの仕事を与えた。ホワイト・カラーの連中にいち早く情報を伝える仕事を利用して、彼は、会社の状況をつかんだ。彼には、以前から気に掛かっている女性がいた。重役会議にも必ず参加するほどの有能な女性だ。その彼女クリスティ(ヘレン・スレイター)に接近しようとしたフォスターは、機会があるごとに彼女に声を掛けていた。ひょんなことから、社長の妻で、不在がちの夫に欲求不満のベラ(マーガレット・ウィットン)に気に入られることになったフォスター。彼は、ペンロープ社が余りに大企業になったために、各担当が、電話1本で命令して書類返送確認するという伝達用法を用いていることを知る。彼は巧みに空室になった重役室に入り込み重役になりすまし、仕事をはじめた。その頃、ペンロープ社の株の買い占めを巡って極秘にのっとりが計画されているという噂がながれて、重役会議は大わらわ。プレスコットは、最近頭角を現してきた、フォスターが装っているウィットフィールドを敵のスパイと目を付け、彼の愛人であるクリスティに探りを入れさせた。それがきっかけで急速に接近する2人。2人はペンロープ社を救うべく会議に乗り込んだ。フォスターは、週末に招待されたパーティで紹介された大企業の大物たちの力をかりて、見事にペンロープ社の株の51%を買い戻しに成功。ベラを会長に据えて、プレスコットをくびにして晴れて、マンハッタンでバラ色の成功を手に入れるのだった。(ユニヴァーサル映画=UIP配給*1時間50分)