「誇り高き海兵隊」のストーリー

第二次大戦中、ドイツの猛攻撃を受けているヨーロッパ戦線。アメリカ軍のフーファー(ロバート・ゲッツ)とミュール(ビル・ブラウン)の2人は、命を受けて特殊工作に編入された。当時、ルーマニアの石油はドイツ戦力の3分の1以上を支配していた。連合軍は、数カ月にわたってポレスティにある、石油の貯蔵所を爆撃しているが、ドイツの巧みな防空と隠蔽によって成功しなかった。特殊工作の任務は、この貯蔵所の爆破だった。一行はポレスティ附近の地理に明るいマンジャク1等兵(スコット・ポーランド)を案内とする7人。潜水艦に乗ってダーダネルズ海峡を抜け、敵地に上陸した。山間部の連絡地点に行けば、ゲリラの老人が待っているはずである。だが老人はいなかった。代りに娘が1人、名をニツア(エリカ・ピータース)といった。味方であるはずの米軍の爆撃で父である老人を殺された娘は、米軍を怨んでいる様子だった。敵に内通されることを恐れ、結局はニツアを同行することにした。既に上陸地点で1人を敵弾に失っている一行は、そこからも監視所・ラジオ発信所等をくぐり抜けねばならなかった。発信所ではマンジャクが倒れた。そしてドイツ語の分かる1人が残ってドイツ軍と疑似連絡にあたらねばならない。目ざすポレスティでは、仕かけた時限爆弾が爆発せず味方の爆撃機は上空に近い。手動装置を使用しに引き返す途中、爆撃に1人殺され、発信所ではドイツ軍の服装をしていたがために、残した仲間はゲリラにやられていた。やっと海岸にたどりつき潜水艦に収容された時はニツアを入れてたったの3人。「あとの連中はどうした」と聞く潜水艦の乗組員に、3人は「みな死んだ」と万感をこめて告げるのであった。非情な戦いの蔭に、かくして戦士が数多く散ったのだった。

今日は映画何の日?

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