「ニュートン・ナイト 自由の旗をかかげた男」のストーリー
1862年、南北戦争の最中、南軍の衛生兵ニュートン・ナイト(マシュー・マコノヒー)は、奴隷を20人以上所有する農園の長男は兵役を免除されるという新法に憤る。甥ダニエル(ジェイコブ・ロフランド)が目の前で戦死すると、ニュートンは遺体を家族に渡すため軍を脱走する。故郷ミシシッピ州ジョーンズ郡では、物資を徴収する南軍が女たちを苦しめていた。幼い娘を抱えた母親を脅す騎兵隊を追い払ったニュートンは将校に目をつけられ、妻セリーナ(ケリー・ラッセル)と赤ん坊を置いて逃げることに。ニュートンは、酒場の女主人サリー(ジル・ジェーン・クレメンツ)の手引きで“沼”に向かう。イーキンズ家の使用人レイチェル(ググ・ンバーター=ロー)の案内で沼の奥の湿原に入ると、そこは逃亡奴隷たちの隠れ場所だった。モーゼス(マハーシャラ・アリ)が傷を治療してくれ、ニュートンは逃亡奴隷たちと心を通わせる。反撃を決意したニュートンは銃を手配し、脱走を繰り返したためにつけられたというモーゼスの鉄の首輪を外す。その大きな音を聞いて駆け付けた捜索隊を迎え撃ちにすると、黒人を助けるために白人を撃ったニュートンに逃亡奴隷たちは驚く。1863年、沼の自由反乱軍には逃亡奴隷や脱走兵、元南軍のウィル(ショーン・ブリジャース)やジャスパー(クリストファー・ベリー)も加わっていた。南軍に資産を奪われた村人たちも集まり、黒人と白人が平等な村が生まれた。ジョーンズ郡の自由民と名乗り、騎兵隊から物資を奪い返す反乱軍に、南軍は農場を焼き払うという手で降伏を求める。ニュートンは拒否するが、農場を守ろうと降伏した父親ら4人が見せしめに吊るされる。怒りで一つになった反乱軍は南軍を攻撃し、1864 年にエリスビルの司令部を占拠、さらに隣接する3つの郡を奪う。北軍に援助を断られたニュートンは、北部にも南部にも属さないジョーンズ自由州の設立を宣言する。1865年、南北戦争は終結するが、新たな戦いが始まった……。