- キネマ旬報WEB トップ
- 絶唱浪曲ストーリー
- ストーリー
「絶唱浪曲ストーリー」のストーリー
浪曲師の独特の唸り声、エモーショナルな節回し、キレのよい啖呵。曲師の三味線とのスリリングなインタープレイが、初めて見る者の心をたちまち鷲づかみにする。平成生まれの浪曲師や曲師が育ち、女性の演者が増え、浅草木馬亭の客席は昔ながらの愛好者と新たなファンが入り混じって新時代の到来を予感させる。伝説の芸豪・港家小柳に惚れ込み弟子入りした小そめが、晴れて名披露目興行の日を迎えるまでの物語。映画のもう一つの主役というべきは関東唯一の浪曲の常打ち小屋である木馬亭。舞台裏では、さまざまな人生が交錯し、ベテランから若手へと芸が継承されていく。カメラは、小柳と曲師の玉川祐子、そして小そめが大切な何かを育んでいく様子を克明に写し出す。