解説
光と闇と水の3つの要素を生かした映像で様々なシーンを写し出す実験映画。製作・監督はパトリック・ボカノウスキー、撮影はフィリップ・ラヴァレット、音楽はミシェル・ボカノウスキー、特殊効果はクリスチャン・ダニノスとボカノウスキーが担当。出演はモーリス・バケなど。2020年11月、デジタルリマスター版劇場公開。
ユーザーレビュー
「天使/L’ANGE」のストーリー
闇の中にストップ・モーションで写し出される人影。カメラはとある部屋の入口に侵入してゆく。そこには天井から吊るされた人形がある。冷淡な表情の仮面をかぶった騎兵がサーベルを持って人形に切りかかる。螺旋階段を昇ってゆく怪しげな男は屋根裏へ。召使の女(マルティーヌ・クチュール)がミルク壷を持って主人の元へ運ぶ。椅子にすわったままの主人。テーブルから落ちる壷。粉々に壊れ床にミルクが飛び散る。ケラケラ笑いながら入浴している男(ジャン・マリー・ボン)。シャボンの泡を飛び散らかす。傾いた部屋の内部。ベッドに横たわっている男は、やがて顔を洗い洋服を着て外出する。図書館でせわしなく働く九名の図書館員はみな同じ顔で、一向に見分けがつかない。ガラス・ケースの中に一人の裸女(リタ・ルノワール)がいる。こん棒や丸太を手にした九人の男たちが突進する。怯える女。ガラス・ケースは割られ、中から煙や水滴のような物質が飛び散る。長い階段を昇ってゆく人々のスチル・モーション。動くのは光、水。
「天使/L’ANGE」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「天使/L’ANGE」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アート |
製作国 | フランス |
製作年 | 1982 |
公開年月日 | 1985年1月5日 |
上映時間 | 64分 |
製作会社 | KIRA=B・M・フィルム |
配給 | イメージフォーラム |
レイティング | 一般映画 |
カラー/サイズ | カラー/スタンドード |
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