解説
ハロルド・ロビンスの小説をジョン・マクケル・ヘイズが脚色、「嘆きの天使」のエドワード・ドミトリクが監督したハリウッドの内幕もの。撮影はジョー・マクドナルド、音楽はエルマー・バーンスタインが担当した。出演は「ティファニーで朝食を」のジョージ・ペパード、「シャイアン」のキャロル・ベイカー、これが遺作となったアラン・ラッドのほかにボブ・カミングス、マーサ・ハイヤー、エリザベス・アシュレーなど。製作は「軽蔑」のジョセフ・E・レヴィン。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「大いなる野望」のストーリー
1923年、ジョナス・ゴード・ジュニア(ジョージ・ペパード)は急死した父の後をつぎ、若くしてコード化学の社長となった。リナ(キャロル・ベイカー)は、かつて彼の恋人だったが父の妻になった女で、彼は金で縁を切った。彼女はネバダ(アラン・ラッド)という、コードが幼い時からともに育った西部男と一緒にさった。その後コードは会社を多方面にわたり、がむしゃらに発展させると共に、自らは航空機によるアメリカ大陸横断のスピード記録をつくり、航空技師の娘モニカと結婚した。その間ネバダは映画界に入り、リナはパリで頽廃した生活をおくっていた。その頃ハリウッドはサイレントからトーキー時代に入り、経済的な苦境におちいったネバダはコードに援助をたのんだ。彼は映画界にのりこみ、リナを女優にし、ネバダと共演させた。映画は大成功、リナは人気スターとなった。そしてコードはリナと一緒にいるホテルへモニカを呼びよせ、離婚を承諾させた。他の事業と並行させながら彼は映画会社の乗っ取りを始めたが、部下の裏切りで高値で買わされた。ネバダと結婚したリナは酔っぱらい運転で即死した。コードはコールガールのジェニーをスターにした。同時に彼はモニカの父に仕事をたのむため彼女と娘に会ったが、そこへジェニーが現われたのでモニカは誤解したまま彼の前をさった。コードはジェニーに過去を承知で求婚したが、彼女は彼の求めているものが彼の野望の一環にすぎないのをしり、姿を消した。彼を理解してくれるのはネバダだけになった。しかしネバダの忠告が原因で2人は大喧嘩になり、勝ったのはネバダだった。しかしそれまでコードが無暴なまでに仕事をしてきたのは兄が狂死したため、自分もいつかは発狂するかも知れないという恐怖からだったのだ。だが、ネバダに「お前は父親似だから発狂しない」といわれると、彼の忠告通りモニカと娘のもとに帰るのだった。
「大いなる野望」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|
「大いなる野望」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1963 |
公開年月日 | 1965年6月5日 |
製作会社 | パラマウント映画 |
配給 | パラマウント |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1965年4月上旬春の特別号 | 旬報試写室 大いなる野望 |
1965年4月下旬号 | 新作グラビア 大いなる野望 |
1965年6月上旬号 | 外国映画紹介 大いなる野望 |
1965年7月下旬号 | 外国映画批評 大いなる野望 |