牝猫と現金
めすねことげんきん Sorrel Flower
解説
ジャン・アミラの原作をミシェル・オディアール、マルセル・ジュリアン、ジョルジュ・ロートネル、ジャン・メケールの四人が脚色、「太陽のサレーヌ」のジョルジュ・ロートネルが監督したアクションもの。撮影は「太陽のサレーヌ」のモーリス・フェルー、音楽は“ファントマ”シリーズのミシェル・マーニュが担当している。出演は「エヴァの恋人」のミレーユ・ダルク、「城の生活」のアンリ・ガルサン、「地下室のメロディー」のモーリス・ビロー、「パリのめぐり逢い」のアヌーク・フェルジャック、ファニー・ロビアン、ルネ・ケンシールなど。製作はミシェル・サフラ。イーストマンカラー、フランスコープ。
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ユーザーレビュー
「牝猫と現金」のストーリー
“ツキのピエロ”と呼ばれる、銀行強盗の一人、ピエールが警官に射殺された。だが、銀行から盗んだ、四億フランの大金はどこにも見当らなかった。ピエールの愛人カトリーヌ(M・ダルク)が、金の隠し場所を知っているに違いないとにらんだ警部は、銀行からの五百万フランの賞金を餌にちょうど男の子を生んで産院にいる彼女のもとをたずねたが、カトリーヌの返事は、知らぬ、存ぜぬの一点張り。ピエールとかかわりのあったギャングの親分、ローザやリトンも、それぞれに手をまわして聞きだそうとしたのだが、結果は同じだった。だが、彼女は本当は知っていたのだ。彼女は同じ病室で仲よくなったマリテ(A・フェルジャック)に事情を打ちあけ、二人で目的地の山中に出発した。だが、彼女も、金が家のどこに隠されてあるのかは知らなかった。隣人といえば、画家のガリエールが住んでいるという静かな山中で、休養しながら、宝さがしをはじめた。一方、この動きを察知した二組のギャングは、それぞれ部下を派遣した。ジョー(H・ガルサン)とフランシスである。だがこの二人は、四億フランをそっくりちょうだいすべく途中で手を結び、二人はまず、ガリエールの家を占領、やがて正体を隠して女たちに近づいた。そのうち、ギャングの本隊が到着、おびえたフランシスは一味のもとに帰ったが、ジョーはカトリーヌたちと共に、たてこもった。ギャングたちは、脅迫と襲撃をくり返したが、ジョーのガンさばきに、ふみこむことができなかった。そのうちガリエールの口から、金は彼の家に隠されていることがわかり、ジョーは家をとびだし、ギャングたちを次々と倒したが、ついに自分も射殺されてしまった。その混乱を利用し、ギャングたちは赤児を人質に奪った。それを知ったカトリーヌは銃を手に、家を出て、ローザを射殺した。この時、遠巻きに監視を続けていた警部たちが襲いかかり、ギャングたちを逮捕した。金はガリエールの家の水ガメの中から発見され、カトリーヌたちの手には、五百万フランの賞金がわたされた。
「牝猫と現金」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「牝猫と現金」のスペック
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