解説
デンマークの作家エンス・アウグスト・シェーデのベストセラー小説を、ポール・ボルムとヘニング・カールセンが脚色し、「餓え」のヘニング・カールセンが監督した。撮影はヘニング・クリスチャンセン、音楽はクシシュトフ・コメダが担当している。出演は「歓喜のたわむれ」のハリエット・アンデルソン、演劇畑出身のエリク・ベーデルスー、エヴァ・ダールベック、ロン・ロードなど。製作はイエラン・リンドグレンとヘニング・カールセン。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「花弁が濡れるとき」のストーリー
デンマークの大学で植物学を専攻するハンス(E・ベーデルスー)は、彼の婚約者でありながら他の男と交渉をもったミトラに会うため、汽車で故郷に向った。ミトラのことや、ねんごろにしている人妻エバンゲリーネのことなどを考えていたが、ハンスは自分の前の席に坐った踊り子のソフィア(H・アンデルソン)に強くひかれ、汽車のトイレの中で、欲望をとげた。次の駅でハンスは乗り換えたが、ソフィアのコンパートメントにはエバンゲリーネの夫シャロフが入ってきた。二人はじゃれつくようにして求めあった。リオに到着したソフィアは、シャロフと共にラモンを訪れた。ラモンはソフィアに言い寄り、彼女を手に入れた。おもしろくないシャロフは、車の中でラモンを刺殺した。翌日、ソフィアは売春婦になることを望んで、むかし父の愛人だった女の店を訪ねた。一方デンマークのハンスとミトラが同棲している下宿にはエバンゲリーネが訪れたが、ハンスはいつもソフィアのことを考えていた。そのソフィアはニューヨークに渡り、ギャング団の仲間入りをしていた。ハンスとミトラは結婚式をあげた。エバンゲリーネは夫シャロフのもとに帰り、命じられて売春婦となった。結婚はしたものの、ハンスとミトラはうまくいかなかった。その頃、ソフィアはニューヨークで、ダンサーとして売れていた。たまたま会ったシャロフから、ソフィアがリオにいると聞いたハンスは、ミトラを連れて、リオに旅立ったが、店の女王人に誘惑され、また同時に二人の女を抱いた。その女たちからソフィアがニューヨークにいることをきいたハンスは、そこへ向った。ソフィアが奇抜な発言をし、新聞にかきたてられたことがきっかけで、ハンスとソフィアはめぐり会い、リオの二人の女をまじえて、すばらしい愛の生活がはじまった。走る寝台車の中、ソフィアは覆面の男に抱かれる。ところが翌朝目さめた時、男の姿はなく、食べたはずのチョコレートもそのままだった。これまでのことは一切が幻想だったのだろうか?……。
「花弁が濡れるとき」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「花弁が濡れるとき」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | スウェーデン デンマーク |
製作年 | 1967 |
公開年月日 | 1968年8月31日 |
製作会社 | サンドリュー=ヘニング・カールセン・プロ |
配給 | 日本ヘラルド映画 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1968年8月下旬号 |
旬報試写室 花弁が濡れるとき 外国映画紹介 花弁が濡れるとき |
1968年10月上旬秋の特別号 | 外国映画批評 花弁が濡れるとき |