解説
二十世紀の英雄ジェームズ・ボンドを世に送り出した名プロデューサー、ハリー・サルツマン製作の一大戦争叙事詩。S・ベンジャミン・フィッツが共同製作者で「007/ゴールドフィンガー」のガイ・ハミルトンが演出を担当。撮影は二度のアカデミーに輝くフレデリック・A・ヤング。出演者は大作の名に恥じない豪華メンバーで、英国映画演劇界の長老サー・ローレンス・オリヴィエを筆頭に、マイケル・ケイン、ロバート・ショウ、クルト・ユルゲンス、サー・ラルフ・リチャードソン、サー・マイケル・レッドグレーヴ、トレヴァー・ハワード、そして紅一点として「わが命つきるとも」のスザンナ・ヨークが花を添えている。
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「空軍大戦略」のストーリー
ダンケルクの撃退など諸戦の大勝利に酔うヒトラーは、スイス駐在の英大使サー・デイビッド・ケリー(R・リチャードソン)に和平使節を送った。しかし、チャーチル首相下のイギリスは戦闘を宣言した。ここに、イギリス有史以来最大の危機である十六週間が訪れることになった。ドイツの英国上陸作戦は苛烈をきわめ、イギリス軍人の公私にわたる生活に影を投げかけた。英空軍戦闘機部隊司令官ダウディング(L・オリヴィエ)は、戦闘機の不足に頭を悩ましていた。婦人予備空軍の一員であるマギー(S・ヨーク)は、夫ハーベイ(C・プラマー)の任地に行かずに、自らの仕事を選んだ。こうして、劇的な戦闘の幕は切っておとされた。ドイツの爆撃機によって、イギリス南部基地は破壊されてしまった。ケイス・パーク大佐(T・ハワード)は、リー・マロリーの迎撃機の遅いことを攻めた。やがて、ドイツ軍はロンドンへの空爆を始めた。いまや一般市民も戦争の最前線に立たされているのだった。そして母国をナチに蹂躙されたポーランド空軍が、連合軍と共にドイツを迎え撃つことになった。戦争はいよいよクライマックスをむかえた。ゲーリング元師(H・リース)の誤った作戦によって英空軍の反撃は容易になってきた。九月十五日、英空軍は今まで最大の爆撃編隊を迎えた。しかし、スキッパー(R・ショー)達はひるまずこれに応じ、英国空軍は勝利をおさめた。「英国の戦い」として知られるこのドラマは、その夜静かに幕を閉じた。
「空軍大戦略」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「空軍大戦略」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 戦争 |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1969 |
公開年月日 | 1969年9月26日 |
上映時間 | 130分 |
製作会社 | ハリー・サルツマン・プロ |
配給 | ユナイト |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | 70mmワイド(1.2.20) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | 6chステレオ |
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