解説
カトリーヌ・アルレーの同名小説を、スタンリー・マンとロバート・マラーが脚色、「紳士同盟」のバジル・ディアデンが演出した推理ドラマ。撮影は、「マダムと泥棒」のオットー・ヘラー、音楽はミューア・マシーソンが担当した。製作は「紳士同盟」のマイケル・レルフ。出演は「007」シリーズの、ショーン・コネリー、「9月になれば」のジーナ・ロロブリジーダ、「栄光への脱出」のラルフ・リチャードソン、ほかに、アレクサンダー・ノックス、ジョニー・セッカなど。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「わらの女」のストーリー
車椅子にたよる老人チャールズ(ラルフ・リチャードソン)は巨額の富を持つ大実業家。一方、彼の秘書をつとめるアンソニー(ショーン・コネリー)はチャールズの甥であり、義理の息子でもあった。当然アンソニーはチャールズの唯一の財産継承者のはずだった。しかし、チャールズは、アンソニーには2万ポンド残しただけで、財産はすべて慈善事業に寄附すると遺言状にかいていた。そんなとき付き添いの看護婦マリア(ジーナ・ロロブリジーダ)がやってきた。気位の高い女、マリアをはじめけむたく思っていたチャールズだが、その率直さと美貌はしだいにチャールズにとって、かけがえのないものになっていた。アンソニーは、そんなマリアの気位の高さと野心を利用して、言葉たくみにマリアを口説いた。チャールズにとりいり結婚して、遺言状を書きなおさせようというのだ。むろん、そのあとには、アンソニーとマリアの甘い生活が待っている。計画は着々と進み、2人は結婚した。遺言状もマリア名義に書き直された。チャールズとマリアはアンソニーをともなって、遺言状の登記をするために船でロンドンに向かった。が、途中でチャールズは死んだ。アンソニーの提案で、登記を完了するためチャールズの死を隠してロンドンに着いた。アンソニーは登記のためその場でマリアと別れた。マリアは死んだチャールズと共に邸でアンソニーを待った。が、チャールズの様子に不審を感じた召使いの密告で、刑事が邸に潜入しチャールズの死体はあばかれた。その場にいたマリアは殺人の容疑で逮捕された。帰ってきたアンソニーの証言も、マリアに不利になる一方であった。この事件、実は、アンソニーによってたくみに仕組まれた完全犯罪だったのだ。が、チャールズ付きの召使いの証言が、これをうちくだいた。召使いは、船でチャールズが死んでいたことを証言し、チャールズの部屋から、アンソニーが犯人とわかる声を吹きこまれたテープを提出した。
「わらの女」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「わらの女」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | イギリス |
製作年 | 1964 |
製作会社 | マイケル・レルフ・アンド・バジル・デアデンズ・プロダクション |
配給 | ユナイテッド・アーチスツ |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1964年8月下旬号 | 新作グラビア わらの女 |
1964年9月下旬号 | 外国映画紹介 わらの女 |
1964年10月上旬秋の特別号 | 外国映画批評 わらの女 |