解説
紛失したマスター・テーブの行方を探すミュージシャンの1日を描く音楽映画。製作はアンドロス・エバミノンダス。監督はCM出身でこれが第一作となるピーター・ウェッブ。ボール・マッカートニーが脚本を書き主演している。音楽もマッカートニーが作曲し、ビートルズのレコードを製作したジョージ・マーティンが音楽の製作・監督を担当。撮影はイアン・マクミラン。共演はリンゴ・スター、バーバラ・バックなど。ドルビー・ステレオ。ロ本版字幕は戸田奈津子。ランクカラー、シネスコサイズ。1984年作品。
ユーザーレビュー
「ヤァ!ブロード・ストリート」のストーリー
人気シンガー・ソングライターのポール(ポール・マッカートニー)は、レコード会社に向かう。朝10時に会社についたポールは、マネージャーのスティーヴ(ブライアン・ブラウン)から1日の予定を聞かされる。間もなく2人は、重役たちの前に呼び出された。ポールの新アルバムのマスター・テーブが何者かに盗まれてしまったというのだ。24時間以内に取り戻さねば、会社が乗っ取られてしまう。ポールは予定通り、レコーディングを行ない、リンゴ(リンゴ・スター)と2曲を演奏した。リンゴを取材していた女性ジャーナリスト(バーバラ・バック)は、彼に恋したようだ。ついで、ポールは映画スタジオで、ミュージカル・シーン撮影に参加し、キー・ボードのリンダ(リンダ・マッカートニー)たちと演奏した。彼はそこでサンドラ(トレイシー・ウルマン)と会い、彼女を慰めた。彼女はテープを盗んだと疑いをかけられているハリー(イアン・ヘイスティングス)の恋人なのだ。ハリーは前科者で、それを承知でやとったのだが。ポールはBBCに行きラジオ放送のために弦楽四重奏団をバックに「エリナー・リグビー」を歌う。クラシックな感じのするこの曲は、ポールを19世紀の優雅な貴族たちの世界に誘った。リンゴとバーバラ、リンダたちと一緒にポールは舟遊びをし、ピクニックを楽しむ。夢幻の則界から現実へもどったポールは裏町をさまよい、昔なじみのジムじいさん(ラルフ・リチャードソン)を訪ねて、ハリーの行方を聞くが、何もつかめなかった。彼はふとハリーがGive My Regards to Broadstreetと歌ってふざけていたことを思い出して、ブロードストリートに向かった。ブロードストリート駅のベンチでマスター・テープを発見。ハリーもトイレで見つかった。彼が中に入ってるうちに鍵をかけられて、とじ込められていたのだ。無事にテープがもどったところで、ポールは夢からさめた。(20世紀フォックス配給*1時間49分)
「ヤァ!ブロード・ストリート」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ヤァ!ブロード・ストリート」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1984 |
公開年月日 | 1984年12月22日 |
製作会社 | フォックス作品 |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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