解説
ノーベル文学賞作家、ウィリアム・フォークナーの同名小説を「肉体の遺産」でフォークナー作品を手がけたアーヴィング・ラヴェッチとハリエット・フランク・ジュニア夫妻が脚色。「女狐」のマーク・ライデルが監督した。撮影をリチャード・ムーア、音楽をジョン・ウィリアムス(2)、美術をチャールズ・ベイリーとジョエル・シラーがそれぞれ担当した。製作は、アーヴィング・ラヴェッチとアーサー・クレーマーが担当。出演は「ブリット」のスティーブ・マックイーン、「かわいい女」のシャロン・ファレル、「真夜中のカーボーイ」のルース・ホワイト、「コマンチ族の怒り」のウィル・ギア、「アメリカの影」のルパート・クロス、「情熱の狂奏曲」のファノ・ヘルナンデス、「波止場」のクリフトン・ジェームズ、ミッチー・ボーゲル少年など。テクニカラー、パナビジョン。1969年作品。
「華麗なる週末」のストーリー
20世紀初めのアメリカ南部の町。11歳のルーシァス(ミッチー・ボーゲル)は朝から落ち着かない。“ボス”と呼ばれる祖父(ウィル・ギア)が、町ではじめて車を買ったのだ。使用人のブーン(スティーブ・マックイーン)、黒人のネッド(ルパート・クロス)も興奮気味だ。そんなある日、祖父たちは親戚の葬式のため、ルーシァス、ブーン、ネッドを残し出かけることになった。祖父は3人に、車に乗ることを禁ずると言い渡していった。しかし、そんな禁句もなんのその、ブーンは、ルーシァス、ネッドと共に、メンフィスへドライブとしゃれこんだ。メンフィスで3人は、ブーンのなじみの女コリー(シャロン・ファレル)のいる娼家に宿をとった。何も知らぬルーシァスは、コリーの美しさに驚き、いっぺんで好きになってしまった。一方、ネッドは、インチキ話に乗せられて、車と駄馬を交換してしまった。怒ったブーンは、やっとのことで車をとり返した。このメンフィス行きは祖父たちにバレたが、ルーシアァスにとっては、忘れられぬものとなった。そしてルーシアァスに慕われたコリーは、娼家から出てブーンの幸福な妻となった。(東和配給*1時間48分)
「華麗なる週末」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「華麗なる週末」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1969 |
公開年月日 | 1969年12月20日 |
製作会社 | I・ラペッチ=A・クレーマー・プロ作品 |
配給 | 東和 |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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