解説
一条明の「俺は港の次男坊」を、「雨に咲く花」の共同執筆者・窪田篤人が脚色し、「俺の血が騒ぐ」の山崎徳次郎が監督した和田浩治のアクションもの。「俺の故郷は大西部」の伊佐山三郎が撮影した。
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「大暴れマドロス野郎」のストーリー
タグボートというのは、曳船ともいって大型貨物船を岩壁に横づけるいわば港の潤滑油的な役割を果している重要な仕事だ。タグボートで働いている人々をタグマンと呼ぶ。水原五郎もその一人だ。三宅船長の太陽丸に乗っている。仕事を終えて弟分の善太と朝日軒の一人娘千代に会いにいくのを楽しみにしていた。父の荘太郎は癌研究の権威だったが、アメリカへ向う飛行機上で謎の死をとげていた。五郎は義母の政江に全財産をゆずり、父の研究資料だけをもって家をとび出した。そして、三宅船長に拾われたのだ。一方、政江は助手の早瀬に研究を続けるよう命じた。早瀬は前から話のあった陳の所へ出かけていった。陳は密輸のかたわらキャバレー「カポネ」を経営する暗黒街のボスだ。陳は早瀬に二年分の研究費を渡した。五郎は千代とデート中、警察に協力して運び屋の一人で陳の輩下という男を捕えた。数日後、三宅船長や五郎は、太陽丸の持主の橋本社長から密輸の荷揚げを手伝うことを命じられた。橋本は陳から資金援助を受けているため承知せざるをえなかったのだ。五郎と三宅の勇気によってこの仕事は成功しなかった。一方早瀬は、陳との二カ月という約束期限が追ってイライラしていた。彼は五郎の持っている研究資料を狙った。五郎も遂に怒り、「カポネ」に乗りこんだ。だが、陳に縛りあげられた。その頃、早瀬の所に現われた桜井という男が早瀬をしめ上げ、水原博士を殺せと陳から命じられたことを白状させた。陳は政江を人質にして五郎を脅迫した。思わず研究資料のあり場所を言おうとした時、言う必要はないという桜井の声がした。桜井はこの事件を内偵している刑事だったのだ。陳一味は逮捕された。数日後、父の遺志をついでアメリカへ研究資料を持っていく五郎の姿が、豪華客船の甲板に見られた。
「大暴れマドロス野郎」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「大暴れマドロス野郎」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1961 |
公開年月日 | 1961年3月5日 |
上映時間 | 75分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
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1961年3月下旬号 | 日本映画紹介 大暴れマドロス野郎 |