誇り高き挑戦

ほこりたかきちょうせん
上映日
1962年3月28日

製作国
日本

制作年
1962
上映時間
89分

レーティング
ジャンル
サスペンス・ミステリー ドラマ

check解説

「白昼の無頼漢」の佐治乾のオリジナル・シナリオをコンビの深作欣二が監督したサスペンス・ドラマ。撮影もコンビの星島一郎。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
  • 【DVD】誇り高き挑戦

  • 【DVD】誇り高き挑戦

  • 【DVD】誇り高き挑戦

TVで観る

ユーザーレビュー

「誇り高き挑戦」のストーリー

実弾試射の銃声が轟くある軍需工場の裏手。有刺鉄線を背に立っているのは鉄鋼新報の記者黒木であった。彼は、この工場を持つ三原産業が特需景気の去った現在も景気がいいのに不審を抱いてここを訪れたのだ。案の定この工場では、東南アジアの国々にモデルMSという銃を密輸しようと生産に拍車をかけているところだった。一方、工場から社長と一緒に出て来た男をカメラに収めた黒木の同僚のカメラマン畑野は、上がった写真をみて愕然とした。その男、高山は戦争中は特務機関員であり、戦後はGHQの諜報部員として活躍し、占領当時ある事件で黒木にリンチを加えたことのある男だった。その時の傷のため黒木はいまだに黒眼鏡をはずすことが出来ないのだ。その頃女を交えた東南アジアの亡命者達が日本にやって来たが、武器の買いつけに来たとにらんだ黒木は彼等の動静をさぐった。また黒木は、前に世話をした事のある弘美が三原産業の女工をしていることから、工場の情報も集めた。その結果、高山こそ東南アジアの反革命者と三原産業を結ぶ武器ブローカーであることが解った。高山に会った黒木はこの件を記事にするとおどしたが高山は動じなかった。そのうち弘美が姿を消してしまった。心配した黒木は高山一味の本拠である精神病院にのり込んだ。が、彼も精神病棟に檻禁されてしまった。彼がそこで目撃したのは拷問の末狂人と化した弘美だった。やっとのことで黒木が病棟をのがれた頃にはすでに反革命者と共に武器を積んだ船は日本を出た後だった。それを本国の革命軍に連絡し二重の利益をはかる高山、その事を知った黒木は激怒した。黒木が高山とその背後の国際的黒い組織に挑戦しようと意気を新たにしたころ、危険を感じた黒い組織に高山は消されてしまった。高山の死により黒木の挑戦した黒い組織も再び濃霧に包まれた。灰色の議事堂を背に、静かにサングラスをはずす黒木の表情は暗かった。

「誇り高き挑戦」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「誇り高き挑戦」のスペック

基本情報
ジャンル サスペンス・ミステリー ドラマ
製作国 日本
製作年 1962
公開年月日 1962年3月28日
上映時間 89分
製作会社 東映東京
配給 東映
レイティング
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ シネスコ

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1962年4月上旬春の特別号 日本映画紹介 誇り高き挑戦
1962年6月上旬号 日本映画批評 誇り高き挑戦