解説
「続・酔いどれ博士」の新藤兼人がシナリオを執筆、同じ井上昭が監督した、“酔いどれ”シリーズ第三作目。撮影は「殺人者」の竹村藤和。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る
ユーザーレビュー
「酔いどれ波止場」のストーリー
酔いどれ名医ギョロ松がふらりと姿を見せたのはある港町。そこでは般若の鉄五郎一家とヨザクラのトラマツ一家が港湾労務者のピンハネをして争い、円福寺の狸和尚は重要文化財の横流しをして警察署長や若い警官を手こずらせていた。さて、ギョロ松は美人のお吉の店で飲んでいた時、フグ中毒にかかったイダテンとキンタロー・ソロを助けたことから町医者オイボレ先生の医院に住むことになる。ギョロ松の荒っぽい診察は、治療効果絶大、大評判になり、医院は歴史的大繁昌。お吉と医院の一人娘光子は、ギョロ松にすっかり惚れ込んでしまい、何かと張りあう。一方、ギョロ松は、二組のヤクザの親分の名声欲を利用して、医院のスポンサーにしてしまった。競争意識に燃えた鉄五郎とトラマツは、その上、診察料を無料にしたから、医院はまた大繁昌。しかし、人気はギョロ松に集るばかりで親分たちの方といえば、財布の中身が減るばかり。ギョロ松の評判を利用しようとした間抜けさ加減にようやく気のついた親分たちは、ギョロ松を痛めつけようとするが、逆に海に投げ込まれてしまう。ギョロ松は、資金の乏しくなったヤクザに、さらに追いうちをかけようと、一計を案じた。狸和尚にとり入って寺の重要文化財を二組のヤクザに入札させたのである。寺に集ったヤクザたちは、結局、乱闘場面を展開しなければ納まらない。事態を予測したギョロ松は、光子やお吉の手助けで、ヤクザに、黄色いペンキをかけた。駆けつけた署長はそれを手掛りにヤクザを一網打尽にし、さらに、和尚をも現行犯で逮捕することができた。この大騒動の後、署長が港浄化の功労者を表彰しようと光子、お吉と共にギョロ松の所にやってきたが、ギョロ松はいず、机の上には焼酎の一升瓶があるばかり。町は、ジングルベルのひびく季節だった。
「酔いどれ波止場」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
---|
キャスト | 役名 |
---|

「酔いどれ波止場」のスペック
基本情報 | |
---|---|
ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1966 |
公開年月日 | 1966年12月24日 |
上映時間 | 84分 |
製作会社 | 大映京都 |
配給 | 大映 |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
関連するキネマ旬報の記事
関連記事一覧 | |
---|---|
1967年1月上旬新年特別号 | 新作グラビア 酔いどれ波止場 |
1967年1月下旬正月特別号 | 日本映画紹介 酔いどれ波止場 |
1967年2月上旬決算特別号 | 日本映画批評 酔いどれ波止場 |