眠狂四郎無頼控 魔性の肌

ねむりきょうしろうぶらいひかえましょうのはだ The Trail of Traps
上映日
1967年7月15日

製作国
日本

制作年
1967
上映時間
87分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

柴田錬三郎の原作を、「にせ刑事」の高岩肇が脚色し、「新書・忍びの者」の池広一夫が監督した“眠狂四郎”シリーズ第九作目。撮影は「東京博徒」の竹村康和。
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この作品のレビュー

ユーザーレビュー

  • ミャーノフ大佐

     せっかく前作で三隅研次が正統派の時代劇に戻したのに、監督変わってまたエロ路線になっちゃった。池広一夫なのになあ。
     今回は京都旅行。だいたい狂四郎が旅に出るとつまらない映画になる。旅の途中で何度も襲われるがそれを切り抜けて旅先に着く。これって尺稼ぎと言われてもしょうがないんじゃない?そりゃ江戸の時から狙われているんだから、旅の途中で狙われないとおかしい。それでいくつかのエピソードを入れるんだけど。と言うことは、旅に出さないと時間が稼げない、と言うことだ。長野旅行の時は楽しかったけどね。
     もうオープニングから裸の女の人が横たわっていて。おっぱいの先はきちんと隠れるようにしていたけど。で設定がまたもやキリシタンの亜流のカルト集団となっている。眠狂四郎でよくこの設定が出てくるけど、もっと他の設定を考えられない物かねぇ。今回の相手の悪役は成田三樹夫。成田三樹夫もやっとここまで来たか、とは思うがやっぱり相手役としては弱いよなあ。これまでの眠狂四郎の相手役と比べると弱いよなあ。成田三樹夫で一番好きなのはやっぱり「仁義なき戦い 広島死闘篇」と「仁義なき戦い 代理戦争」の松永だな。あとテレビドラマ「探偵物語」の服部刑事かな。そこまでアクがでると面白かったんだけど。あと金子信雄が出ていて、あれ?良い役?と思ったらきちんと金子信雄してました。それと鰐淵晴子か。映画を観ている間、誰だか判らなかったが、後でクレジットを見直して判った。若い頃の彼女、きれいだったんだよね。大林宣彦の「HOUSE ハウス」で最後の方で出てきています。この映画でもきれいだったよ。
     それにしても眠狂四郎はなんで、毎回、簡単に罠に掛かってしまうんだ。しかも同じような罠に。学習が無いよな。

「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」のストーリー

混血の宿命を呪う狂四郎は暫くの間、矢場の女おえんと暮していたが、ある日、闕所物奉行朝比名修理亮のたっての願いで、その娘ちさの貞操を代償に、将軍からある公卿に贈る黄金のマリア像を京都まで護送する仕事を引き受けた。その黄金像は、かつてポルトガルから天草四郎に贈られたもので、島原の乱の残党黒指党が狙っているということだった。その夜、狂四郎は早速黒指党に襲われ、混血の首領右近の手を危うく逃がれた。翌日、修理亮の妻園枝が自害し、自分あての遺書でそのわけを知った狂四郎は、それを一人胸に収め、ちさと共に京都に向った。途中、黒指党がスキを見ては襲ってきたが、狂四郎の無想正宗に倒されていった。だが、狂四郎を狙うのは侍ばかりではなく、哀れみを誘って近づく武家女、岩風呂で狂四郎に色仕掛けで迫る野性の女、いずれも黒指党の息のかかった者だった。その度に虎口を脱して京都に着いた狂四郎をおえんが待っていた。後を追ってきたのだ。しかし、狂四郎はおえんもまた、黒指党の者だと知った。狂四郎に惚れているおえんは手を下すことができず、そのため右近の悽惨なリンチにあって死んだ。一方、右近と修理亮が狂四郎とちさを待ち受けていた。修理亮は突然ちさを斬り、黄金像を奪った。唖然とした狂四郎はこの修理亮が本物の双児の弟である偽物と知っていたが、偽物の実の娘がちさだったのだ。修理亮と入れ代った弟に犯され自害した園枝は、娘時代にもこの弟に犯され修理亮の承諾を得てちさを生んだのだった。狂四郎は茫然としているこの男を斬った。そして、右近も決闘のすえ、円月殺法に敗れ去った。しかし、狂四郎は、ちさも右近も、それぞれ自分と同じような宿命をもって死んでいったことを、暗たんたる気持ちで思うのだった。

「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「眠狂四郎無頼控 魔性の肌」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 1967年7月15日
上映時間 87分
製作会社 大映京都
配給 大映
レイティング 一般映画
アスペクト比 シネマ・スコープ(1:2.35)
カラー/サイズ カラー/シネスコ

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