日輪(1953)

にちりん The Sun
上映日
1953年11月18日

製作国
日本

制作年
1953
上映時間
112分

レーティング
ジャンル
時代劇

check解説

大正十四年マキノ映画(監督衣笠貞之助)で映画化された横光利一原作の再映画化で、コニカラー・システムによる東映第一回総天然色、オール・ロケの時代劇である。脚色は「片目の魔王」の比佐芳武で、監督、撮影、音楽を「神変あばれ笠 前後篇」の渡辺邦男、渡辺孝、山田栄一がそれぞれ担当している。出演者は「片目の魔王」の片岡千恵蔵、「神変あばれ笠 前後篇」の市川右太衛門、宇治みさ子、原健策、「祇園囃子」の木暮実千代、東映入社第一回の高千穂ひづる(若君逆襲す)など。
映画館で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「日輪(1953)」のストーリー

紀元前、後に日本と呼ばれる東方の島国の僻地にウミ、ナコク、ヤマトという三つの集落が点在し、それぞれフヒト、ユクラ、ハンヤと呼ばれる王が集落を統率していた。或日急に日輪がかげり、一瞬地上は薄暗の中に沈んだ。ウミの呪禁師タケルは不吉の兆として王女ヒミコとヒコの大兄の婚姻の延期を進言した。その後、狩に出て道に迷ったナコクの王子ナガラはヒミコに救われるが、以来ナガラはヒミコに心を奪われて鬱々として楽しまなかった。案じたユクラは兵部宿彌の娘カトリをめあわせんとしたが、ナガラはそれを拒み、単身馬を駆ってヒミコを奪った。二の集落の争いを聞いたヤマトの暴れ者ハンエは、ハンヤにナコクを襲う事を提唱するが、闘争を嫌うハンヤはこれをしりそげた。一方捕われたヒミコは今尚ヒコの大兄を愛しており、ヒコの大兄もナコクとの正面衝突を避け、間者カワロを利用してヒミコを奪い返そうと試みるが、三つの都落の不和に乗じて自ら王たらんと企むカワロは、ヒコの大兄を殺し、脱出してきたヒミコにナガラの仕業と告げる。ヒミコは復讐を決意し、カワロに導かれてヤマトの国に庇護を求めるが、ヒミコの出現はハンヤとハンエを争わしめ、ハンエは倒される。ナガラはヤマトに出陣しハンヤと一騎討の血闘を開始するが、二人の刃に伏したのはカワロの陰謀を知ったヒミコだった。断末魔のヒミコはナガラとハンヤの手を組み合わせるのだった。折から真紅に彩られた不滅の日輪が東方の地平線上に姿を現わした。

「日輪(1953)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「日輪(1953)」のスペック

基本情報
ジャンル 時代劇
製作国 日本
製作年 1953
公開年月日 1953年11月18日
上映時間 112分
製作会社 東映京都
配給 東映
レイティング
カラー/サイズ カラー

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
1953年10月上旬秋の特別号 日本映画紹介 日輪
1953年10月下旬号 グラフィック 日輪
1954年新年特別号 日本映画スチール・コンクール参加作品 日輪
1954年1月下旬号 日本映画批評 日輪