東映時代劇YouTubeで期間限定で配信していて、また、どの動画配信サービスでも配信していなかったので、東映のYouTubeで見せてもらいました。
何のインプットもなく見始めたので、またタイトルからいわゆるチャンバラ映画と思っていたら全然違う映画でした。
最初はチャンバラ映画化と思っていたら、観進めているうちに、なんと舞台は私の故郷の近くではありませんか。興味深く観させていただきました。
監督は東映のプログラムピクチャーを作ってた佐伯清。しっかりとした、堅調な映画作りで、個人的な思い入れも相まって感動しました。
大友柳太朗はまだ若くしっかりとした演技でした。彼は「北の国から」では笠松のじいさんを演じていて、冬の日に馬と一緒に川に落ちて死んでしまいます。
バイプレイヤーでいつも悪役を演じていた山形勲は、この映画では、官軍側で開拓を助ける役人を演じていて、それがいい人の役で、またそれもいいんだよねぇ。
ほかにも、加東大介、加藤嘉、宮口精二、杉村春子、千田是也、花沢徳衛、などなど出ていて、勝手な思い入れだけど、昔の役者って個性があっていいよなあ。
以下、ネタバレも含みます。
明治維新で負けて賊軍となった伊達家傍流の岩出山伊達藩は官軍に土地を取り上げられて、北海道に移住する決断をします。官軍から石狩の不毛な土地を割り当てあれて、勇払から支笏湖、千歳川を下って行くルートで石狩に行くのだが、これが、勇払から支笏湖までのルートがわざわざ険しいルートをとっっているんだけど。大体、支笏湖まで急峻なルートはないんだけど。(支笏湖が見えるシーンがあるんだけど、あの支笏湖がみえる角度だと相当大回りしていることになる。まあ、映画だからなあ。)それに支笏湖から千歳川を下っていく方が距離は全然あるんだけど、ここは描かれていない。
割り当てられた石狩は不毛の土地で、石狩から当別にさらに移住する。
当別開拓の苦労は尋常じゃなかっただろうなあ。
今の北海道があるのも、こういう人達の苦労の上にあるんだろうなあ。
この開拓の話は当別町のホームページにも出ているので、もし興味があれば閲覧してみて。
北海道には、伊達市とか、新十津川とか、北広島とか、本州の地名などが着いた地域があるけど、大体は開拓で移住して来た人達が故郷の地名をつけた。
この映画は、北海道指定の推薦映画とすべきだ。道内で繰り返し観られるといいなあ。