解説
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【DVD】鷲と鷹
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
いやー、酷い映画だった。年明け1番目に観た映画がこれかよ。今年は縁起が悪いか。いや、これ以上悪い作品はなかなか出会わないので、これから良くなると考えると良いか。
映画の出だしは港の倉庫街で船乗りが謎の人物につけられ、最後はナイフで刺されて殺される。犯人は誰だ?うん、日活無国籍アクションの始まりかと思わせる出だしだ。主たる舞台は香港行きの貨物船海洋丸。で、その船に千吉(石原裕次郎)と佐々木(三國連太郎)が船員として乗り込んでくる。で、あっさりと犯人は千吉と自ら話してしまっている。じゃあ、最初に顔を映さないで撮ったのって意味あるの?最初から裕次郎の顔を映せばいいじゃない。それと、その船に船長の娘明子(浅丘ルリ子)がこっそりと乗り込んでいる。また、朱実(月丘夢路)という女が千吉を追って乗り込んでいる。これ、2人とも密出国で逮捕物だよね。しかも船長は自分の娘なんだから、近くの港で下ろすべきでしょ。で、この女2人が、出てくる度にとっかえひっかえ服装が替わってくる。しかもスカート。一体、何着服を持ってきているんだ。それに船の上でスカートはないでしょ。豪華客船の客じゃないんだから。だったら少しくらいパンツみせろよ。で、実は積み荷は偽物で、途中で船を沈めて、船長と荷主が保険金詐欺を働こうという魂胆。嵐の夜に船長達は逃げだそうとするんだけど、おいおい、娘おいていくのかよ?
脚本が酷いね。兎に角、場当たり的な筋立てで、ちょっと映画として耐えられない内容である。井上梅次が脚本も書いているようだが、全くもってこんなでたらめな本を書いた物だ。日活のスターが出ているから、顔見せ映画だ、という意見もあるかもしれないが、だったら、ドキュメンタリーで日常のスターをみせてくれた方がまだ楽しい。井上梅次は自分のかみさんの月丘夢路もちゃっかり出して、夫婦してもうけていたのかな。儲けた金は、皆統一教会に寄付したのかな。豪華キャストが泣いている。まあ、少し弁護すると、あの当時日本映画界は繁栄期で映画撮りまくっていたんで、何本も並行して仕事していると話の筋なんか判らなくなってしまったかも。
この映画の良かったところ。裕次郎が痩せている。浅丘ルリ子が可愛い。統一教会月丘夢路もいいじゃない。そして何より三國連太郎がかっこよかった。
「鷲と鷹(1957)」のストーリー
「鷲と鷹(1957)」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「鷲と鷹(1957)」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | アクション |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1957 |
公開年月日 | 1957年9月29日 |
上映時間 | 115分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |