解説
雑誌りぼん所載の関沢新一の原作を、原作者自身が脚色、「東京野郎と女ども」の吉村廉が監督、「春泥尼」の峰重義が撮影した少女もの。「丹下左膳(1958)」の松島トモ子のほか、沢本忠雄、稲垣美穂子、東谷暎子などが出演している。
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「少女と風船」のストーリー
少女ミチ子は、隅田川の遊園地で風船を売るモヨ婆さんと、町工場で働く兄の保との三人暮しだった。父は、南方の空で戦死してしまったのだが、今でもミチ子は父への夢を抱いていた。ミチ子の友達は、街頭放送のアナウンサー康子姉さんである。ある日、保が与太者仙吉への借金の返済を工場の親父に頼んでいるとき、須藤という男が現われた。昼休み、保は須藤の鞄から財布をぬくと工場をとび出した。が、保の背に同僚の「泥捧ッ」という声が追っかけて来た。須藤はモヨ婆さんの家へ駈けつける。ところが、須藤が探している遺家族が保とミチ子だったのだ。「財布の中にお父さんの写真が入っている」という須藤の言葉を聞いて、ミチ子は康子のところへとびこんだ。その頃、保は財布を仙吉に渡そうとしていた。と、ミチ子の訴える声がスピーカーから流れて来たのだ。それは、保の心を打った。保は仙吉をなぐりつけた。まもなく財布は無事須藤の手に戻った。写真の裏にある父の最後の手紙を読んだミチ子は、自分も手紙を書き、風船に結びつけた。ミチ子の手を離れた風船は、静かにミチ子の夢をのせて海の方へとんでいった。
「少女と風船」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「少女と風船」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | 日本 |
製作年 | 1958 |
公開年月日 | 1958年4月22日 |
上映時間 | 48分 |
製作会社 | 日活 |
配給 | 日活 |
レイティング | |
カラー/サイズ | モノクロ |
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1958年5月下旬号 | 日本映画紹介 少女と風船 |