解説
撮影現場で交錯する出演者の心の変化をドキュメンタリー風に描き出す野心作。監督・脚本・編集はモフセン・マフマルバフ。撮影はマームード・カラリ。音楽はマジド・エンテザミィ。出演はミルハディ・タイエビ、アリ・バクシほか。
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【DVD】パンと植木鉢
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「パンと植木鉢」のストーリー
革命運動のさなか、少年時代のマフマルバフ監督(モフセン・マフマルバフ)に刺された元警官(ミルハディ・タイエビ)が監督のところへ訪ねてきた。監督はあの日の出来事の映画化を決意。難航するオーディションの末、どうにか配役が落ちついた。監督、元警官それぞれが若き日の出来事を少年達にに語って聞かせ、演技指導をする。元警官は、毎日彼に時間を尋ねてくるうちに芽生えた少女への片思いを警官役の少年(アリ・バクシ)に告白。この映画を通して、刺されて以降会うことのなかった少女と再会するのが元警官の本当の目的だったのだ。一方監督は警官の気をそらすのに協力した少女役を探していた。そして当時行動を共にした従妹を訪ね、彼女の娘に出演依頼をするが断られてしまう。結局監督役の少年(アマル・タフティ)と結婚を約束している従妹(マリヤム・モハマッド・アミニィ)に白羽の矢が立った。そして撮影。警官役の少年は少女に告白するために買った鉢植えを持っていたが、紛失したため撮影中断。再開された撮影現場を目にした元警官がすべてを悟る。少女は監督とグルだったのだ。彼が現場を立ち去り撮影はまた中断。夢が打ち砕かれた元警官は少年に、少女を撃てと指南。撮影再開。パンの下にナイフを隠した若き日の監督が少女と共に警官に近づく。息を飲む瞬間、時間を尋ねる少女の眼前にパンと植木鉢が差し出されるのだった。
「パンと植木鉢」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「パンと植木鉢」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | イラン フランス |
製作年 | 1996 |
公開年月日 | 2000年7月22日 |
上映時間 | 78分 |
製作会社 | パクシイラン=MK2プロ作品 |
配給 | オフィスサンマルサン配給(アジア映画社=オフィスサンマルサン提供) |
レイティング |
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