独裁者と小さな孫
どくさいしゃとちいさなまご THE PRESIDENT- 上映日
- 2015年12月12日
- 製作国
- ジョージア フランス イギリス ドイツ
- 制作年
- 2014
- 上映時間
- 119分
- レーティング
- PG-12
- ジャンル
- ドラマ
解説
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【DVD】独裁者と小さな孫
この作品のレビュー
映画専門家レビュー
ユーザーレビュー
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ミャーノフ大佐
映画を観る前は、独裁者が国民に厳しく孫には甘いじいさんを描いているかと思っていた。少なくとも前半くらいはそんな映画だと思っていた。映画を観ると、いきなり革命で、独裁者である大統領と家族が国外逃亡しようとして飛行場まで来るが、孫と大統領が残ることになる。飛行場から宮殿に戻る途中で、もう政権が転覆してしまって、大統領は賞金首となり、国内を逃げ回る事になる。
映画の冒頭、街の景色がきれいだ。
コメディタッチでは描いているが、内容は結構シビアかな。大統領時代はお金なんて持ち歩かないだろうから、逃亡者となってしまっては、盗むか、誰かの援助を受けるしかない。人の金を盗んで、人の服を盗んで(強盗?)、変装して逃げ回る。途中、孫がトイレといって、廃墟の陰でうんちするんだけど、お尻拭けないんで、そこら辺の水溜まりで洗うところは秀逸かな。立派な服装からボロボロの服になって、野宿やどこかの小屋で寝るなんて出来るのかな?ある程度の年齢なら出来るけど、孫はどうなんだろう。逃亡先の土地土地で人々がいかに貧乏しているかが描かれる。冒頭の街の絢爛な風景とのこの違い。大統領は自分が豪華な暮らしをしていて、なんで人々の幸福を願わなかったのか?人々の生活が向上する政治をしなかったのか?そこの大統領の心情は描かれていない。意図的に描いていないのかもしれないが、そこは表情なり、行動なりで描いてほしかった。解放された政治犯達との行動の中で描かれている、という人もいるかもしれないが、あまり描かれているとは言えないな。監督の言いたいことは、ラストの復讐は復讐を生む、復讐の連鎖はやめるべき、ということかもしれないが、ラストはどうなったのか。どう解釈すれば良いか。そしてシリアのアサド、イスラエルのネタにエフ、ロシアのプーチンは何回○しても復讐心は収まらない。
この映画がジョージアで撮られたことに意味があるだろう。それにしても中央アジアからコーカサス地方って、なんて荒涼とした土地なのだろう。それとも放置するとすぐ森に帰っていく日本が特殊なのだろうか。
「独裁者と小さな孫」のストーリー
「独裁者と小さな孫」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「独裁者と小さな孫」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | ジョージア フランス イギリス ドイツ |
製作年 | 2014 |
公開年月日 | 2015年12月12日 |
上映時間 | 119分 |
製作会社 | 20 Steps Productions, Creativity Capital, Film and Music Entertainment (F&ME) |
配給 | シンカ |
レイティング | PG-12 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | 5.1ch |
公式サイト | http://dokusaisha.jp/ |
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