解説
1950年代のハリウッドのメロドラマを意識したタッチで、同性愛や人種差別の問題を描き出した作品。監督・脚本は「ベルベット・ゴールドマイン」のトッド・ヘインズ。製作総指揮は監督として知られるスティーヴン・ソダーバーグ、俳優として知られるジョージ・クルーニー。撮影は「スウィート・ノベンバー」のエドワード・ラックマン。音楽は「エイジ・オブ・イノセンス 汚れなき情事」のエルマー・バーンスティン。美術は「アイス・ストーム」のマーク・フリードバーグ。編集は「ベルベット・ゴールドマイン」のジェームズ・ライオンズ。衣裳も「ベルベット・ゴールドマイン」のサンディ・パウエル。出演は「ハンニバル」のジュリアン・ムーア、「オールド・ルーキー」のデニス・クエイド、「ワン・オン・ワン ファイナル・ゲーム」のデニス・ヘイスバード、「プレッジ」のパトリシア・クラークソン、「ソラリス」のヴァイオラ・デイヴィスほか。2002年ヴェネチア国際映画祭最優秀主演女優賞、全米ナショナル・ボード・オブ・レビュー最優秀主演女優賞ほか多数受賞。
ユーザーレビュー
「エデンより彼方に」のストーリー
1957年の秋、コネティカット州ハートフォード。ブルジョワ家庭の主婦キャシー・ウィテカー(ジュリアン・ムーア)は、一流企業の重役である夫のフランク(デニス・クエイド)と、二人の子供と暮らす、理想的な生活を送っていた。しかしある日、フランクが男性と抱き合っている姿を目撃してしまう。しかもキャシーは、新しい庭師の黒人レイモンド(デニス・ヘイスバード)と親しくなることで、周りの白人から眉をひそめられることに。やがてレイモンドとのデート現場をゴシップ好きの知人に見られ、閉鎖的な町にキャシーの悪い噂が広がっていく。キャシーは苦しみつつもレイモンドを解雇し、深酒に溺れるフランクは会社から長期休暇を言い渡される。それを機に、ウィテカー家はマイアミ旅行へ。かつての平和が戻ったかに見えたが、フランクは、旅行先で出会った若い男性と恋におちてしまった。フランクは離婚を要求。キャシーは、抑えきれずレイモンドのもとへ向かう。しかしレイモンドは町を去ることを決意しており、キャシーは口づけすら交わさずに終わった恋に別れを告げるのだった。
「エデンより彼方に」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「エデンより彼方に」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2002 |
公開年月日 | 2003年7月12日 |
上映時間 | 107分 |
製作会社 | キラー・フィルムズ |
配給 | ギャガ・コミュニケーションズ |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
音量 | ドルビーSRD |
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