解説
アフガン難民の少年がパキスタンからロンドンにまで亡命する旅を描いたロード・ムービー。監督は「24アワー・パーティ・ピープル」のマイケル・ウィンターボトム。脚本は「ラスベガスをやっつけろ」のトニー・グリソーニ。撮影は「24アワー・パーティ・ピープル」のマルセル・ザイスキンド。出演は難民キャンプで発見したジャマール・ウディン・トラビ、エナヤトューラ・ジュマディンほか。2003年ベルリン映画祭金熊賞、エキュメニック賞、ピースフィルム賞受賞。
ユーザーレビュー
「イン・ディス・ワールド」のストーリー
パキスタンの難民キャンプで育った孤児のジャマール(ジャマール・ウディン・トラビ)は、従兄の青年エナヤット(エナヤトューラ・ジュマディン)と共に、親戚のいるロンドンへ旅立つことになった。まずはバスでクエッタに行き、そこからトラックでタフタンへ。そしてファリド(アラー・バウシュ)という怪しげなエージェントに会い、トラックでイラン国境まで。そこでイラン人のベールーズ(ホサイン・バゲイアン)と出会い、人目につかないよう新しい服を与えられる。イランからはバスでテヘランに向かおうとするが、検問所で引っ掛かり、軍人たちと共にパキスタン国境に戻されるハメに。その後、タフタンに戻った二人はファリドと再び出会い、金を払ってトラックでイランまで行く。疲れ切っていた二人だったが、やがてバスでテヘランに到着。国境の村ヤクーでは、優しいクルド人のもてなしを受ける。そしてトラックでイスタンブールへ。そこで二人は、金物工場で臨時の仕事についた。次は貨物輸送用コンテナに入り、船に積まれてイタリアのトリエステに移動。そこでジャマールは、女性のバッグを盗み出し、その金で列車に乗って、フランスのサンガト難民キャンプに向かう。そこでロンドンのレストランで働いていたユシフ(ナビル・エルアービ)と知り合う。彼と共にロンドンに向かう決心をしたジャマールは、トラックの車体の底に身を隠し、無事ロンドンに到着。カフェで皿洗いとして働くことになった彼は、神殿の前でそっと祈りを捧げるのだった。
「イン・ディス・ワールド」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「イン・ディス・ワールド」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | イギリス |
製作年 | 2002 |
公開年月日 | 2003年11月15日 |
上映時間 | 89分 |
製作会社 | レヴォルーション・フィルムズ |
配給 | 東芝エンタテインメント |
レイティング | 一般映画 |
アスペクト比 | シネマ・スコープ(1:2.35) |
カラー/サイズ | カラー/シネスコ |
音量 | モノラル |
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