解説
実在の教師エリン・グリーンウェルとその生徒たちによる同名の原作を映画化。1994年のロサンゼルスを舞台に、荒廃した生徒たちの成長を描く。監督は「マンハッタンで抱きしめて」のリチャード・ラグラヴェネーズ。主演は「ボーイズ・ドント・クライ」、「ミリオンダラー・ベイビー」のヒラリー・スワンク。ヒラリー・スワンクは製作総指揮も担う。
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「フリーダム・ライターズ」のストーリー
ロサンゼルス郡ロングビーチ。様々な人種の集うウィルソン高校に新任国語教師エリン・グルーウェル(ヒラリー・スワンク)が赴任してくる。しかしクラスの生徒たちの反応は冷たい。それもそのはず、ロングビーチでは肌の色で境界線を引き、徒党を組み、人種間の憎しみをむき出しにしている状態であった。白人の女性教師など別世界の住人でしかなかったのである。エリンは夫に支えられながら、教材にラップを取り入れるなど努力を重ねていく。ある日の授業中、ラテンアメリカ系のティコ(ガブリエル・チャヴァリア)が黒人のジャマル(ディーンス・ワイアット)をバカにした絵を描く。エリンはその絵を見て、第二次世界大戦のホロコーストがこうした差別から生まれたことを説明するが、生徒たちは理解ができない。エリンは『アンネの日記』を教材にしようとするが、キャンベル教科長(イメルダ・スタウントン)に予算の無駄と拒否されてしまう。アンネが次にしたことは、「考えていることや思うこと、過去や未来、何でもいいから日記を書いて、読んでほしいときには棚に入れて」と生徒たちに日記帳を配ることだった。徐々に生徒たちは日記帳に本音を綴るようになってくる。彼らの生々しい言葉の数々と出口のない生活を実感したエリンは、教師とアルバイトを掛け持ちして、彼らに本を買い与えるようになる。夏休みがあけ、全員が2年生に進級する。目立たなかったミゲル(アントニオ・ガルシア)が朗読した日記の中には「家も何もないけれど、クラスのみんなと先生が希望を与えてくれた。ここが僕の家だ」とあり、203教室は無事にひとつにまとまっていくかのように思えた。しかし高まるエリンの熱意と比例して、キャンベル先生、さらには夫とも距離が生じていく。さらに銃撃事件の犯人として黒人生徒のグラントが逮捕されてしまう。逆風の中、生徒たちとエリンは卒業の日を迎えることができるのであろうか。
「フリーダム・ライターズ」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「フリーダム・ライターズ」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ドラマ |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年7月21日 |
上映時間 | 123分 |
配給 | UIP |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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2007年9月上旬号 | 劇場公開映画批評 フリーダム・ライターズ |