解説
かつて黄金郷として隆盛を誇った九龍で生まれ育った江兩旺氏を案内人とし、九龍の街を見つめるドキュメンタリー。語り手は『恋するイノセントマン』の一青妙。監督は「人間(ひと)の碑~90歳、いまも歩く~」の林雅行。
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ユーザーレビュー
「風を聴く 台湾九分物語」のストーリー
台湾の北東部にある街、九龍。もともと9戸の家しかなかったといわれるこの街に、人が集まり始めたのは1890年。偶然、金鉱が発見されたためだ。1895年、台湾は日本の植民地下におかれ、金鉱は日本の民間企業に委ねられた。1910年代、金の産出量は順調に伸び、1917年に第一次ゴールドラッシュをむかえた。1930年代半ばには人口は1万人を超え、市場ができ、劇場も建てられて、街は賑わいをみせていた。1941年にはじまった太平洋戦争が長期化し日本の敗色が濃くなると、九龍の金の採掘は停止になり、九龍の人々も兵隊にとられた。疎開したものもいて、人がいなくなる。九龍は空襲がなかった。1945年8月15日、太平洋戦争が終わると、人々は九龍に帰ってきた。台湾の人々は中国への復帰を歓迎する。戦争時代の苦しい生活から脱出できると、希望を持って迎えたのだ。しかし、国民党の軍隊は日本に代わる支配者として君臨した。台湾の人々を圧迫し、略奪、暴行を繰り返した。九龍は、戦後のゴールドラッシュを迎えようとしていた。鉱山は三交代、24時間労働だった。1950年代~1960年代を経て、金はだんだん採れなくなり、1971年、九龍の金鉱は閉山になる。金鉱が閉山になると、多くの人が九龍を去っていった。しかし、静かになった街に残った人々は、九龍の素朴な美しさに気付いた。九龍の街は今も賑わいを見せている。かつて9戸しかなかったこの地に、何千、何万人もの人々が集まり、そして去っていくのだった……。
「風を聴く 台湾九分物語」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「風を聴く 台湾九分物語」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2007 |
公開年月日 | 2007年10月20日 |
上映時間 | 117分 |
製作会社 | クリエイティブ21 |
配給 | クリエイティブ21 |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |