解説
41年に、映画化されたことのあるフィリップ・バリーの戯曲“フィラデルフィア物語”の今回はミュージカル化。脚色は日米合作映画「八月十五夜の茶屋」のジョン・パトリック、監督は「リリー」のチャールズ・ウォルターズ。撮影は「二世部隊」のポール・C・ヴォーゲル。主題歌はコール・ポーターが担当し新曲を10曲発表している。音楽監督は「巴里のアメリカ人」のジョニー・グリーンと「掠奪された七人の花嫁」のソール・チャップリン。出演は「夜は夜もすがら」のビング・クロスビー、「白鳥(1956)」のグレイス・ケリー、「黄金の腕」のフランク・シナトラ、先日客死したルイス・カルハーン、久方ぶりに登場のセレステ・ホルム、「争斗の丘」のジョン・ランド等。特別出演としてトランペット王ルイ・アームストロングと彼のシックス・コンビが出演。
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「上流社会」のストーリー
風光明媚なロード・アイランドの避暑地ニュー・ポート。恒例のジャズ祭に今年はアームストロングが来るというので、当市の富豪の一人デクスター・ヘイヴン(ビング・クロスビー)は彼の邸を宿に提供する。デクスターと隣家の富豪ロード家の令嬢トレーシイ(グレイス・ケリー)は、以前駈け落ちまでした仲のいい夫婦だった。だがトレーシイは近々、ジョージ・キトリッジ(ジョン・ランド)と再婚の予定。トレーシイのおしゃまな妹カロリンは前の義兄デクスターが好きで屡々不用意に口にしては姉や母親ロード夫人を悩ます。贈物の整理で忙しいロード家にゴシップ誌の記者マイク(フランク・シナトラ)がカメラマンのリズ(セレステ・ホルム)と取材に来訪。やがて新郎ジョージが現われ、午餐にはデクスターも訪れた。強引に質問を重ねるマイクにテンヤワンヤの中、とにかく取材も無事に済む。トレーシイは美しいが血の通わぬ女神、デクスターは僧侶の如く彼女に仕える中、酒とジャズに親しむようになった。故にこそ彼は、堅気一方のジョージと結婚しても巧くゆかないと強く感じている。デクスターは最後の贈物としてトレーシイにかつて2人が新婚旅行に乗ったヨットの模型“真の愛”号を贈る。過去を想起し、すっかり憂欝になったトレーシイはマイクとドライヴに出る。その夜、叔父ウィリー(ルイス・カルハーン)の邸では結婚を祝うダンス・パーティ。マイクやリズも招待されている。心の乱れをシャンペンの酔いで忘れようとするトレーシイも、アームストロングらと現われたデクスターにお別れの接吻を受けた時、心は完全にジョージを離れていた。だが2人の姿を見たジョージはトレーシイを連れ戻り、部屋に幽閉。マイクとデクスターは、隠し酒棚のシャンペンを抜く中、大いに共鳴してしまう。一方、トレーシイはマイクの手を借り邸に戻ったが、思いがけずも彼に惚れ込まれる。トレーシイを探すジョージは、正体なくなった彼女を抱えたマイクと顔を合わせ怒るが、一瞬、デクスターの鉄棒でマイクは簡単にノビる。明ければトレーシイの結婚式。昨夜の出来事を全然思い出せない彼女も、ジョージと自分が縁遠い存在と判る。皆に非難されたジョージが縁切りを申し出て帰ったので、式の時間が迫っても新郎がいない。かくてウェディング・マーチに相寄りそうデクスターとトレーシイ。テラスではルイの一党が高らかに演奏を続ける。
「上流社会」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「上流社会」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ミュージカル |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1956 |
公開年月日 | 1956年10月20日 |
製作会社 | ソル・C・シーゲル・プロ映画 |
配給 | MGM |
レイティング | |
アスペクト比 | アメリカンビスタ(1:1.85) |
カラー/サイズ | カラー/ビスタ |
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