解説
この作品のレビュー
ユーザーレビュー
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89bubble93
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ミャーノフ大佐
公開時に観ていて、ラストは井戸から出てくるところだと記憶していた。そこからまだ話が続いていたんだ。公開時の評判は、昔の映画のリメイクでよく出来た映画と言うことだった。基本はコメディタッチで面白いのだが、当時も個人的には評価しなかったのは、主人公が撃たれて井戸に落ちてしまうシーンがなんかいやだったからだろう。再度見てやっぱりいやな感じだ。
お話は、主人公はフットボールの選手で、交通事故で死ぬ?魂が天国に行く途中で、実はまだ寿命があると言うことで、地上に戻ってきたら、もとの体が火葬されていて、しかたなく死ぬ間際の他人の体に入って、そこからお話が展開していく。
大きく分けて、1.フットボール選手から事故に遭って天国へ行く途中までと、2.他の人の体に入っての生活と、さらに、3.フットボール選手として活躍する部分の3部に分かれる。約110分の映画の中で2番目のエピソードに時間が大きく裂かれてはいるが、それにしてもはしょりすぎて短い。各エピソードが短いので話に深みがない。この映画をどう見るか。生まれ変わっても記憶がなくとも最愛の人との邂逅に永遠を感じるのか、あるいは魂?が次々と体を移っていく所を見るか。映画の流れでは後者なのだけど、無理矢理評価しようとすれば前者を取るんだろうけど。一目惚れで永遠の愛はないだろう。
私が個人的にウォーレン・ベイティを嫌いなのかもしれないが、評価されすぎではないかと思う。ジュリー・クリスティが出ていて大事な役なのだが、どうも今ひとつ。これも描き込みが少ないためだろう。これでは誰でも良いような役だと思うけど。ダイアン・キャノンは浮気している妻役で、この映画でゴールデン・グローブ賞助演女優賞取ったり、アカデミー賞にノミネートされたりしているが、そんな賞レースに出るような演技していないと思うけど。唯一良かったのは、ジェームズ・メイソンが見れたことだ。大事な役をやっている。彼はバイプレイヤーで悪役をよくやっていたと記憶しているのだが、こんなに長い時間出演しているのはありがたかった。彼の晩年の映画となった。
それと、女性のヘアスタイルがいかにもあの時代だよなあ。あんなに髪をてんこ盛りして煩わしくなかったのかしら。
「天国から来たチャンピオン」のストーリー
「天国から来たチャンピオン」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「天国から来たチャンピオン」のスペック
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