解説
1964年1月以来現在まだ続演中のブロードウェイ・ミュージカル、「ハロー・ドーリー!」の映画化。脚色は「サウンド・オブ・ミュージック」のアーネスト・リーマンが、製作とともに担当。監督はジーン・ケリーで「プレイラブ48章」につぐ演出である。撮影は「マイ・フェア・レディ」のハリー・ストラドリング、作詞作曲は、ジェリー・ハーマン、音楽監督は、ライオネル・ニューマンである。美術デザインはジョン・デ・キュア、美術監督は、ハーマン・A・ブルメンタル、ジャック・マーティン・スミスが担当。編集はウィリアム・レイノルズ、ミュージカルには欠かせないダンス・ナンバーの振り付けは「スター!」のマイケル・キッド。ほかに「バージニア・ウルフなんかこわくない」でアカデミー賞を獲得したアイリーン・シャラフが衣裳を担当。出演は「ファニー・ガール」のバーブラ・ストライサンド、「おかしな二人」のウォルター・マッソー、ほかにマイケル・クロフォード、マリアン・マクアンドリュー、それにルイ・アームストロングなど。
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「ハロー・ドーリー!」のストーリー
美しくまだ若いドーリー(バーブラ・ストライサンド)は、道行く人たちにカードを配る。「あなたとあの人の心を結びつけてさしあげます……」飼料工場製造主ホレス(ウォルター・マッソー)は、口やかましい中年男で、金を大切にするだけが生活のような人間。ホレスの姪のアーメンガード(ジョイス・エームス)と画家アンブロース(トミー・テューン)の恋にも大反対。しかし自分は帽子屋の美しいアイリーン(マリアン・マクアンドリュー)と結婚するつもりなのだった。アイリーンとホレスを紹介したのは、ドーリーだが、彼女には2人の仲がいいのが面白くない。一方、ホレスの雇人コーネリアス(マイケル・クロフォード)とバーナビー(ダニー・ロッキン)は、恋人もなく寂しい毎日だった。これを見たドーリーは2人にアイリーンと彼女の店の助手エミー(E・J・ピーカー)が、恋の相手にピッタリと勧めた。がアイリーンの店で、コーネリアスたちは、こともあろうに、ホレスとぶつかり大騒動となってしまった。が、その場は何とかドーリーの機転できりぬけ、皆、後で食事をしようと約して別れた。高級料理店で、食事したものの皆、金がなく、アイリーンたちは逃げ出してしまった。そんな騒ぎの後で、ホレスはドーリーを見直し、結婚を申し込んだ。ドーリーは、青空を渡るような風のように幸福だった。
「ハロー・ドーリー!」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「ハロー・ドーリー!」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | ミュージカル |
製作国 | アメリカ |
製作年 | 1969 |
公開年月日 | 1969年12月19日 |
製作会社 | 20世紀フォックス |
配給 | 20世紀フォックス |
レイティング | |
カラー/サイズ | カラー |
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