祭の馬

まつりのうま
上映日
2013年12月14日

製作国
日本

制作年
2013
上映時間
74分

レーティング
一般映画
ジャンル
社会派

check解説

競走馬を引退して福島県南相馬市に移された1頭の馬が、東日本大震災を経て辿った数奇な運命を描いたドキュメンタリー。いずれは食用となる運命にあった馬が、伝統行事“相馬野馬追”に参加するまでの様子を追う過程で、震災を巡る様々な問題が浮き彫りになる。監督は「相馬看花 第一部 奪われた土地の記憶」の松林要樹。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「祭の馬」のストーリー

2007年の春、まだ雪の残る青森の牧場で生まれた黒鹿毛の牡馬は“ミラーズクエスト”と名づけられた。2010年9月18日、中山競馬場で競走馬としてデビューしたものの、結果は16頭中16着。その後も勝利を挙げることができないまま、2011年1月2日の水沢競馬場で9頭中9着になった翌日、地方競走馬登録を抹消された。通算成績は4戦0勝、獲得賞金0円。引退後は福島県南相馬市へ移され、そこで余生を送ることになった。そして、あの2011年3月11日を迎える。激しい津波が彼の馬房を襲った。濁流から奇跡的に生還したものの、不運は続く。東京電力福島第一原子力発電所の事故により、水と食料を絶たれ、飢え、渇いた。2週間放置された後、無事に生き延びたものの、怪我をした“おちんちん”が大きく腫れたまま、元に戻らなくなってしまう。そこへ、カメラを携えた1人の映画作家が現れる。その名は松林要樹。ミラーズクエストを一目見た松林は“これは、他人ごとではない……。”と、取材を続ける。震災直後の福島県相馬地方から雪の北海道日高地方へ。そして再び相馬野馬追の夏へ。ミラーズクエストと松林の旅は続く。映画は、馬と人とが培ってきた長い歴史を紐解きながら、とんでもない時代に生まれてしまったミラーズクエストの運命を優しく、可笑しく見つめる。馬たちの瞳もまた、静かに私たち人間の姿を映している。

「祭の馬」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「祭の馬」のスペック

基本情報
ジャンル 社会派
製作国 日本
製作年 2013
公開年月日 2013年12月14日
上映時間 74分
製作会社 3JoMa Film=ドキュメンタリージャパン=東風
配給 東風
レイティング 一般映画
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
音量 ステレオ
公式サイト http://matsurinouma.com/

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2014年1月上旬号 REVIEW 日本映画&外国映画 公開作20作品、60本の批評 「祭の馬」
2013年12月下旬号 UPCOMING 新作紹介 「祭の馬」
ドキュメンタリストは見た 森達也→松林要樹監督作「祭の馬」 松林の吐息、怒りの歯軋りが聞こえる

「祭の馬」を観ているあなたにおすすめの映画