イザイホウ

いざいほう
上映日
2014年12月27日

製作国
日本

制作年
1967
上映時間
49分

レーティング
一般映画
ジャンル
ドラマ

check解説

神の島として知られる沖縄の離島・久高島で、12年に1回行われていた神事“イザイホウ”の1966年の様子を記録したドキュメンタリー。イザイホウは学問上でも価値の高い稀有の神事であったが、1978年を最後に消滅したため、本作はその魅力の一端を感じられる貴重な資料となる。監督は、「ふじ学徒隊」の野村岳也。2014年12月27日より、東京・渋谷UPLINK FACTORYにて「イザイホウ-神の島・久高島の祭祀-」としてDVD上映。
映画館で観る
配信で観る
Blu-ray&DVDで観る
TVで観る

ユーザーレビュー

「イザイホウ」のストーリー

沖縄の南東5キロに浮かぶ周囲9キロの小島・久高島は、この映画が撮影された1966年当時、戸数130、人口600人であった。男が漁業、女が農業を営む半農半漁の離島で、せまい島の暮らしは楽ではなく、乏しい水や、土地を平等に分け合って生きてきた。男たちは一人前になるとみんな海へ出て行く。女たちは神事を中心に一体となり、男たちの無事を祈りながら、島を守る。男は海人であり、旅人であり、女はそんな男たちを守る神人であった。久高島は昔から神の島として知られ、今でも島人によって厳粛に受け継がれている年間30にも及ぶ神事が、島の暮らしに組み込まれている。この久高島最大の神事は、12年に1回午年に行われる“イザイホウ”である。この神事は、島で生まれ、生きる30歳から41歳の女が神になり、4日間の本祭を中心に、1ヶ月余りの時をかけて行われる。本作で記録した1966年の後、1978年に行われたのを最後に“イザイホウ”は消滅した。時代の波とともに祭や神事が形骸化し、観光資源に変身したケースは多いが、イザイホウは厳粛な神事の心を失わず、生きたまま消え去ったのである。イザイホウはドラマチックな構成を持ち、歌や踊りの原点ともいうべき内容を持つ、学問上でも価値の高い稀有の神事であった。本作は、その魅力の一端を感じられる貴重な記録である。

「イザイホウ」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「イザイホウ」のスペック

基本情報
ジャンル ドラマ
製作国 日本
製作年 1967
公開年月日 2014年12月27日
上映時間 49分
製作会社 海燕社
配給 海燕社
レイティング 一般映画
アスペクト比 スタンダード(1:1.37)
カラー/サイズ モノクロ/スタンダード
音量 モノラル
公式サイト http://www.kaiensha.jp/archive.html

関連するキネマ旬報の記事

関連記事一覧
2015年1月上旬号 UPCOMING 新作紹介 「イザイホウ」

「イザイホウ」を観ているあなたにおすすめの映画