解説
福島第一原子力発電所の事故により全村避難となった飯舘村を離れ、仮設住宅に移った女性を追ったドキュメンタリー。長年パレスチナで取材を続けてきた古居みずえ監督が、先の見えない不安を抱えながらもたくましく生きる二人の女性に焦点をあてる。除染作業が続き故郷に帰れない中、これからを模索する二人の姿を、「ぼくたちは見た-ガザ・サムニ家の子どもたち-」など故郷を奪われた家族や女性を見つめてきた古居監督が掬い取っていく。
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「飯舘村の母ちゃんたち 土とともに」のストーリー
2011年、東日本大震災の影響により、福島第一原子力発電所で事故が発生。全村避難となった福島県飯舘村に住んでいた79歳の菅野榮子は、一人、仮設住宅で暮らすことになる。彼女の親戚であり友人でもある78歳の菅野芳子も避難生活の中で両親を失い、榮子の隣りに一人移り住んだ。二人は冗談を飛ばし、互いを励まし合いながら仮設暮らしをしている。食べるものは自分で作ることを信条とする榮子は、芳子と畑を耕し、トマトやいも、大根など様々な作物を育てる。そして収穫した野菜を料理し、笑顔で食卓に並べていく。また、村の食文化を絶やさぬため、各地に出向いて昔ながらの味噌や凍み餅の作り方を教えている。飯舘村では除染作業が続けられているが、それでも高線量が続いている。故郷はすっかり変わり果てた。先の見えない不安を語り合い、泣き、そして笑いながらこれからの道を模索する二人の姿を、カメラは映す。
「飯舘村の母ちゃんたち 土とともに」のスタッフ・キャスト
スタッフ |
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キャスト | 役名 |
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「飯舘村の母ちゃんたち 土とともに」のスペック
基本情報 | |
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ジャンル | 社会派 |
製作国 | 日本 |
製作年 | 2016 |
公開年月日 | 2016年5月7日 |
上映時間 | 95分 |
製作会社 | 映画「飯舘村の母ちゃん」制作支援の会(製作協力:映像グループ ローポジション アジアプレス・インターナショナル) |
配給 | 映像グループ ローポジション |
レイティング | |
公式サイト | http://www.iitate-mother.com/ |
コピーライト | (C)Mizue Furui 2016 |
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