ディスタンス(2016)

でぃすたんす
上映日
2016年7月23日

製作国
日本

制作年
2016
上映時間
80分

レーティング

check解説

山形国際ドキュメンタリー映画祭2015アジア千波万波部門に選出されたセルフ・ドキュメンタリー。本作が初監督作品となる岡本まなが、北海道に暮らす父と母、祖母、兄と自分自身の姿を記録し、現在はばらばらになってしまった家族について思いを巡らせる。
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この作品のレビュー

映画専門家レビュー

  • 映画評論家
    北川れい子
    このセルフ・ドキュメンタリーには葬儀のシーンはないが、家族の冠婚葬祭で積年のわだかまりが解消することはよくある話で、ひょっとしたら岡本監督、兄の結婚話をきっかけ... もっと見る
  • 映画文筆系フリーライター、退役映写技師
    千浦僚
    ホームビデオの延長だ。だがそれが悪いことだとは思えない。こういうものが増えてもいい。軽便なキャメラがダイレクトシネマやヌーヴェルヴァーグを産み、ハンディカムがア... もっと見る
  • 映画評論家
    松崎健夫
    厳しい〈現実〉から目を逸らし、受け入れたくないがために、相手に対して冷たくしてしまうことがある。当然、〈現実〉は何も変わらない。本作はビデオカメラというフィルタ... もっと見る

「ディスタンス(2016)」のストーリー

本作は、北海道に暮らす監督の父と母、年老いたやさしい祖母、気心の知れた兄、そして岡本家の長女であり妹である監督自身の姿を記録したセルフ・ドキュメンタリーである。時折、彼女が幼いころに撮影された思い出のフィルムを残像のように挿入しながら、淡々と映し出される現在の彼ら。今、岡本家は全員ばらばらに暮らしている。そこにはそれぞれの痛み、憎しみ、別れ、そして自立があった。それを現実として知りながらも、そうならなくてはならなかった時間の積み重ねを実感するには彼女は幼すぎた。いちばん近くにいたはずの人たちは、あの幸福に思えた時間との距離をどう考えているのか、それは彼女にとっての、いちばん愛しいはずなのに素直に向き合えなかった人たちとの対話でもあると思えた。

「ディスタンス(2016)」のスタッフ・キャスト

スタッフ
キャスト役名

「ディスタンス(2016)」のスペック

基本情報
製作国 日本
製作年 2016
公開年月日 2016年7月23日
上映時間 80分
レイティング
アスペクト比 16:9
カラー/サイズ カラー
公式サイト http://distance-film.jp/
コピーライト (C) Heather Film MANA OKAMOTO

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